ちくま文庫<br> 釜ヶ崎から―貧困と野宿の日本

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ちくま文庫
釜ヶ崎から―貧困と野宿の日本

  • 生田 武志【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2016/01発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433145
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0136

出版社内容情報

失業した中高年、二十代の若者、DVに脅かされる母子──。野宿者支援に携わってきた著者が、大阪の暗部に肉薄する圧倒的なルポルタージュ

内容説明

失業した中高年、二十代の若者、夫の暴力に脅かされる母子―。帰る場所を失った多くの人びとが路上生活に追い込まれている。大阪・釜ヶ崎で野宿者支援活動に30年間携わってきた著者が、日本の構造的な歪みが生み出した社会的弱者に寄り添い、彼らが直面している現実を報告する。大阪西成区再開発構想を視野にいれながら、「究極の貧困」を問うルポルタージュ。

目次

文庫版への序―「西成特区構想」以降の釜ヶ崎
はじめに―北海道・九州・東京、その野宿の現場
第1章 不安定就労の極限―80~90年代の釜ヶ崎と野宿者
第2章 野宿者はどのように生活しているのか
第3章 野宿者襲撃と「ホームレスビジネス」
第4章 野宿者の社会的排除と行政の対応
第5章 女性と若者が野宿になる―変容する野宿問題
第6章 野宿問題の未来へ
文庫版への補章―2008年以降の野宿の状況

著者等紹介

生田武志[イクタタケシ]
1964年生まれ。同志社大学在学中から釜ヶ崎に通い、現在までさまざまな日雇い労働運動・野宿者支援活動に携わる。「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」で群像新人文学賞・評論部門優秀賞(「群像」2000年6月)を受賞。現在、野宿者ネットワーク代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

40
書かれていることは間違いなく事実です。 私も一度見ました。35年ぐらい前です。ハルカスが建つ前、近鉄百貨店の一階にマクドナルドがありました。 釜ヶ崎から健康な足で15分程度のその場所、マクドナルド前の街路樹の下で野宿の方と分かる行路死亡人。 刑事や救急車も未到着、交番から巡査が来ているだけでした。 その巡査はこの本に書かれている以上に酷いことをしていました。 死者への尊厳なんて言葉を大阪府警の人は知らなかったんだろうな。 だから、釜ヶ崎では暴動が起きるのか。 釜ヶ崎という所は、この本以上に貧の縮図です。2016/04/23

リキヨシオ

39
野宿者は人知れず死ね…これが一億総活躍をうたう行政の本音だと思うと絶望する。最底辺の実態は同じ日本で起きている現実だという事に愕然となる。不自由のない生活を守ってくれるこの国のシステムが一度転落するだけでそのシステム自体が社会復帰を阻む壁に変貌する。住居、貯蓄、仕事、家族…自分の生活を支えるいずれかが欠けると転落はすぐそばにある事を痛感した。景気の安全弁、危ない時の使い捨て要員、フルタイム肉体労働で月収4万円、釜ヶ崎の日雇い労働者達の実態はこの国の抱える大きな矛盾を凝縮している。読んでると自己嫌悪に陥る…2016/02/25

よこしま

35
大阪市西成区あいりん地区。◆貧困をテーマにした書籍を何冊も読んできましたが、著者には頭が上がりません。大学在住時から釜ヶ崎に出向き、自ら日雇として肉体に染み込ませながら、組合など率先し色々と調べルポで伝える力。◆釜ヶ崎の闇の歴史から、暴力団、警察、自治体、病院の杜撰さ、利権の酷さが見えてきます。誰も好きで此処に来てる訳でなく順序があり、無残な死に方は途轍もなく心を重くさせます。そして若者や女性の野宿が増えてる今。◆いや、派遣法改正によりネットで全国が釜ヶ崎化していることに明日は我々もと危惧すべきです。2016/06/13

ゆう。

26
大阪・釜ヶ崎で野宿者支援活動に取り組んでいる著者のルポです。貧困の実態にせまるとても内容の濃いルポだと思いました。社会から排除された人々が野宿者であり、それは高齢者や若者、女性と拡がっている実態がわかりました。そして、けっして働いていないわけではなく、空き缶集めなど何らかの就労もしています。しかし、居住の権利は奪われ、資本によって徹底的に搾取されている事実が、貧困から抜け出せないのだとも思いました。2016/03/17

ばんだねいっぺい

25
「矛盾の縮図」は、「可能性の縮図」との言葉に救われた気分にはなった。しかしながら、問題は、簡単ではない。とりあえず、勉強をしていくしかない。2016/02/02

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