ちくま文庫<br> 雨降りだからミステリーでも勉強しよう

電子版価格
¥1,485
  • 電子版あり

ちくま文庫
雨降りだからミステリーでも勉強しよう

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 588,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480432421
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

1950~60年代の欧米のミステリー作品の圧倒的で貴重な情報が詰まった一冊。独特の語り口で書かれた文章は何度読み返しても新しい発見がある。

内容説明

雑誌のミステリー紹介コラム「フラグランテ・デリクト」と、監修を担当した海外推理小説のシリーズの作品解説を集めた「クライム・クラブ」の2つをまとめた1950~60年代にかけての欧米のミステリーブックガイド。J・Jにしか成しえない圧倒的な情報が詰まった一冊であり、独特の語り口は、今をもってなお新鮮である。また、当時の海外ミステリー事情の貴重な資料にもなっている。

目次

フラグランテ・デリクト(一九六〇年前後の推理小説の状況;犯罪小説の新しい波;「ニューズウィーク」誌の書評から;オフ・ビート・スリラーについて;ベルンハルト・ボルゲとアンリ・トマ ほか)
クライム・クラブ(サスペンス・ドラマで異彩をはなつフランスの新人カトリーヌ・アルレェ;サスペンス・ストーリイの第一人者シャーロット・アームストロング;劇場殺人を完璧に描いた本格派のアトキンスン;三つのペンネームを使いわけるジョージ・バグビイと彼の作品;エクセントリックでシリアスな暗黒作家(バリンジャー) ほか)

著者等紹介

植草甚一[ウエクサジンイチ]
1908‐1979年。東京都出身。早稲田大学建築学科中退。文学、音楽、映画の評論家。1935年に東宝に入社、宣伝部や調査部に勤務、1948年に退社後は、映画、ジャズの評論を本格的に書き始める。1970年代、若者に欧米を中心としたサブカルチャーを伝え、その博識と親しみやすい語り口で“J・J”の愛称で親しまれる。『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』では第32回日本推理作家協会賞(評論部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

go

2
面白いんだけど、あらすじを紹介しまくるから長くなってる感あり。こんなにたくさん読んで、書いたのは凄い2024/09/08

my

1
1950年代から60年代にかけてのミステリーガイド。当時情報も殆どなかった中で、古本屋に行って洋書のミステリーを目を爛々とさせて読み漁る文人たちの姿が目に浮かびます。紹介された本は、今手に取ることはできないけれども、その簡潔にまとめられたあらすじから、面白さの香りが漂ってきます。特に勉強になったのは紹介されたミステリー作家シムノン。如何に主人公を苦悩に陥れられるかを考えることが、魅力的なキャラクターを生み出すといいます。ミステリーを書く上でヒントになることが沢山散りばめられた1冊でした。2021/02/17

garyou

1
「寒い国から帰つてきたスパイ」だとか「藁の女」だとか、出たばかりのころに読んでゐるといふのがなぜだか無性に羨ましい。ここで紹介されたのがきつかけで実際に翻訳された本つてどれくらゐあるんだらう。これまた無性に未訳の洋書とか読みたくなつてくる一冊。2015/07/04

nightowl

0
マメなのは分かるけれど、粗筋紹介がくどくどと長すぎる前半部で挫折しそうになった。シムノンの章あたりからは良い意味で慣れた書き方になってくる。最近落ち着いてきた北欧ミステリブームの中で以前の作品として「青い湖水の死」やメリー・ラングを紹介してほしい。<クライム・クラブ>は仕事としての文章という印象が強く、逆に癖が無さすぎて物足りなさがある。著者の多趣味には恐れ入りつつ、抜きん出てミステリが好きという訳ではない所が何とももどかしい。2015/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9018176
  • ご注意事項

最近チェックした商品