ちくま文庫
暴力の日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480431790
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

上からの暴力は歴史を通じて常に残忍に人々を苦しめてきた。それに対する庶民の暴力はいかに興り敗れてきたか。残酷物の名手が描く。

内容説明

古代から近世まで、上からの暴力は常に残忍酷薄な様相をもって、人々を苦しめてきた。それに対する庶民の暴力はいかに興り、そしていかに敗れてきたか。鮮やかに描く。

目次

第1章 古代―無暴力の時代(もの言わぬ庶民たち―偽籍・逃亡・浮浪;集団的意志表示のきざし―愁訴)
第2章 中世―爆発する庶民の暴力(組織的暴力の発生―正長の一揆・嘉吉の一揆;はじめて権力を握った庶民―山城国一揆;暴力をささえた宗教―一向一揆)
第3章 近世前期―強大な支配者への反抗(中世的エネルギーの総決算―島原の乱;農民英雄の時代―代表越訴;領主に向けられたほこ先―惣百姓一揆)
第4章 近世後期―徳川幕府との対決(散発から連合へ―幕藩惣百姓一揆;公鮮たる武力闘争―三上騒動・武蔵大打ちこわし;利用された庶民のエネルギー―「ええじゃないか踊り」)

著者等紹介

南條範夫[ナンジョウノリオ]
1908(明治41)年‐2004(平成16)年。東京生まれ。東京帝国大学法学部、同経済学部卒業。満鉄調査部ほかを経て、國學院大學教授となる。『週刊朝日』の懸賞小説に入選。1956年「燈台鬼」で直木賞を受賞。以降、時代小説、歴史小説を執筆。「残酷もの」などでブームを引き起こした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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