講談社現代新書<br> オランダ商館長が見た 江戸の災害

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講談社現代新書
オランダ商館長が見た 江戸の災害

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  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065181799
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0221

出版社内容情報

ハーグ国立文書館に埋もれていた記録は何を語るか?
地震や火事の向こうに日本社会が見えてくる!

明暦の大火、元禄地震、雲仙・普賢岳の噴火、京都天明の大火……
平成、令和の時代と同じように災害の多かった江戸時代。
人びとはいかに災害を生き抜いたのか?
被災直後の江戸城内での将軍への謁見、町で復興に励む市井の人びとなど。
歴代のオランダ商館長の克明な記録をもとに、
災害列島を生きる日本人の姿に迫る。

江戸に火事が多い理由、短時間で復興する仕組み、日本人の自由など、
磯田道史氏による本文解説付き!

内容説明

平成、令和の時代と同じように災害の多かった江戸時代。人びとは災害をいかに生き抜いたのか。被災直後の江戸城内での将軍への謁見、町で復興に励む市井の人びとなど、歴代のオランダ商館長の克明な記録をもとに、災害列島を生きる日本人の姿に迫る。

目次

第1章 明暦の大火を生き抜いた商館長ワーヘナール
第2章 商館長ブヘリヨンがもたらした消火ポンプ
第3章 商館長タントが見た元禄地震
第4章 商館長ハルトヒと肥前長崎地震
第5章 商館長ファン・レーデが記した京都天明の大火
第6章 島原大変肥後迷惑―商館長シャセーの記録

著者等紹介

クレインス,フレデリック[クレインス,フレデリック] [Cryns,Frederik]
1970年、ベルギー生まれ。国際日本文化研究センター准教授。専門は日欧交流史

磯田道史[イソダミチフミ]
1970年、岡山県生まれ。国際日本文化研究センター准教授。専門は日本近世・近代史、社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

77
これは貴重な史料を発見してくださった。代々出島に着任していたオランダ商館長の詳細な日記。ひとりの人間の目線で、明暦の大火、元禄地震、肥前長崎地震、天明の大火、雲仙普賢岳の噴火を記録している。当時市井の人々が災害に際してどのような行動をとったか、オランダ人としてはそれをどう感じたか。非常に興味深く読んだ。補完する形で磯田先生の解説も挟まり、当時の文化に対する理解も深まる。地震と津波の記述などは、現代においても参考になる。2019/12/29

saga

65
江戸初期から幕末まで日本との貿易が続けられたオランダ。布教目的を持たない東インド会社で、商館長をはじめ幹部には報告書を兼ねた日記を義務付けていたことで、はからずも江戸の災害を記録・保存できた。明暦の大火、元禄地震など商館長が体験した大災害の様子がよく理解できた。長崎でも地震が頻発していたとは、管見にして知らず。しかし、雲仙岳という活火山の近くに位置する長崎であることを考えると納得できる。人工島である出島では、地割れが起きた記録はあるが、液状化の記録がないことに驚く。当時の土木工事の技術力の高さもすごい!2020/09/12

おさむ

40
長崎・出島の歴代のオランダ商館長が残した記録から、江戸時代の大火や地震、火山噴火の様子が再現される興味深い新書。日本という国がいかに災害に見舞われてきたのか、それが国民性(厳しい現実をありのままに受け止め、前向きに復興に取り組む)や建築文化(建物にあまり担保価値を認めない)にいかなる影響を及ぼしたのか、がわかります。こうした史料をきちんと保存しているオランダという国に感謝したい。最近の日本は、公文書すら消えてしまう国ですから、きっと未来は、こうした日記のような私的な史料を基に歴史が検証されるんでしょうね。2020/02/02

ホークス

38
2019年刊。江戸時代、長崎のオランダ商館長は年に一回江戸を訪れた。彼らの日記には、各地の火災や地震が生々しく書かれている。本書は日記を元にした災害史であり、日本とオランダの交流史。明暦の大火に遭った商館長は避難の群衆に巻き込まれ、あわや焼死するところだった。大破した江戸城、意外に弱い土蔵にも言及している。地震に悩まされた商館長も多い。雲仙岳噴火に連なる地震は、近いだけに被害も大きかった。災害に狼狽しつつも論理的に分析するオランダ人。対する日本人は冷静ですぐ再建にかかる。代々災害に晒された結果なのだろう。2021/01/30

パトラッシュ

31
明治以前の外国人による日本観察記録はフロイスの『日本史』が有名だが、江戸時代を通じて関係のあった長崎オランダ商館長も劣らず詳細な日記を残していたとは初めて知った。明暦の大火や元禄地震、島原大変など歴史に残る大惨事について日本人以外の視点で記された被害状況や上下の反応などは大変興味深い。特に「災害慣れ」した日本人が素早く復興に着手する姿に驚くところなどは、日欧の気質や感覚の差を示している。本書は災害がテーマだが、忠臣蔵や三大改革など政治的事件についても商館長日記に記述されているのなら引き続き刊行してほしい。2020/01/12

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