出版社内容情報
俗にいう「他力本願」とは正反対の思想が、真の「他力」である。真の絶望を自覚した時に、人はこの感覚に出会うのだ。
内容説明
俗にいう「他力本願」、人まかせの考え方とは正反対の思想が真の「他力」である。人に頼ることはできない、そして、自分の限界もはっきり見えた、そんな絶望のどん底を自覚した時に、人は「他力」の感覚に出会うのだ。二つは相反するものではなく、他力とは自力を呼びさまし育ててくれるもの、「自力の母」なのである。「仏教のこころ」の核心をつづり、今日を生き抜く指針を示した一冊。
目次
他力は「甘えの構造」ではない
他力の風が吹かなければ、ヨットは動かない
他力の思想は、真の絶望から発する
人は歴史を身体に刻みこんで生きる
家の宗教は、個人を超えた記憶につながる
「他力」は二十一世紀のキーワードである
宇宙の時空をつらぬくエネルギー、それが他力の世界
大きな「他力」を感じつつ、「自力」を忘れない
他力は自力の母である
宿命は変えられないが、運命は変えられる〔ほか〕
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年(昭和7年)福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』(筑豊編他)で吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆して龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年に菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2001年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、04年には仏教伝道文化賞、09年にはNHK放送文化賞、10年『親鸞』が毎日出版文化賞を受賞し、ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoっぴ
おさむ
あまね
ゆう。
可不可
-
- 和書
- 能面検事 光文社文庫
-
- 和書
- 世界の諜報機関FILE