出版社内容情報
6人の仲間がオースティンの作品で毎月読書会を開く。個性的な参加者たちが小説を読み進める中で、それぞれの身にもドラマティックな出来事が――。
内容説明
ジョスリンは、友人たちと「ジェイン・オースティンの読書会」を企画する。個性的な6人が毎月オースティンの長編小説6冊を読み進めていく中で、思いもよらないさまざまなドラマが次々と繰り広げられる。すぐれたSF作家による異色のオースティン読書案内にもなっている。刊行直後から全米でベストセラーとなり、映画化もされた話題作を、長編六作の個人全訳者による読みやすい新訳で。
著者等紹介
ファウラー,カレン・ジョイ[ファウラー,カレンジョイ] [Fowler,Karen Joy]
1950年米国インディアナ州ブルーミントン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒。1986年にSF短編集『Artificial Things』でデビュー。ジョン・W・キャンベル新人賞のほか、ネビュラ賞を二度、世界幻想文学大賞を三度受賞している
中野康司[ナカノコウジ]
1946年神奈川県生まれ。元青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
41
面白かったです。オースティンの本を読み進める中で起こる思いがけないドラマが次々と描かれるのが楽しくて。自分も読書会に参加している気分になりました。2022/09/12
ワッピー
23
読書会の参考本として。ジョスリン、バーナデット、シルヴィアおよびその娘でレズであることを公言するアレグラ、プルーディー、唯一の男性グリッグがそれぞれの家でオースティンの6つの長編を取り上げて読書会を開催。参加者各々の人生にオースティンソースを絡めて、もう一ひねりしたオマージュ。オースティンをほとんど読んでいないため、きっといろいろな仕掛けを見逃しています。メインストーリーの中で起きる諸事件そのものがオースティン的なのかも。巻末には各作品のガイド、書評集、読書会での討論のための質問まであり、親切な本です。2019/02/26
しぃ
20
読書会に参加しているのは6人。冒頭は「私たちはみんな自分だけのオースティンを持っている。」これは惹きつけるのに充分過ぎる一文だけど、この後に頻出する「私たち」の私とは誰なのか、序盤は理解できずに何度も登場人物紹介ページを見てしまいました。そのせいでなかなか乗れず。私は読書会の所が興味深くて期待していたせいか、登場人物の個人的来歴にはあまり興味がそそられず。一応最後まで読んだけど、あんまり満足は出来なかったです。でもちょいちょい出てくるSF小説はいくつか読んでみたくなりました。2018/05/08
松風
19
最後の1文が痺れる。自分の周りのSFファンに勧めたいけど、無理だろうな。2016/09/08
sasara
16
私たちはみんな自分だけのオースティンを持っている。カリフォルニア北部サクラメント郊外が舞台女性5人男性1人が各家持ち回りで6つの長編マンスフィールド・パーク、分別と多感、エマ、ノーサンガーアビー、高慢と偏見、説得を6カ月開催される読書会。ワインととも読みたくなるかも2023/09/04