出版社内容情報
19世紀末のロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャック。日本随一の研究家が、あらゆる角度からジャック事件の真相に迫る決定版。
内容説明
１９世紀末ロンドンを恐怖に陥れた連続娼婦惨殺犯、切り裂きジャック。警察の必死の捜査にもかかわらず、犯人は捕まらず事件は迷宮入りした。詳細な事件の経過、背景となったヴィクトリア朝文化の爛熟と退廃、さまざまな容疑者たち…。犯罪史上に名を残した猟奇殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」の日本随一の研究家が、豊富な資料と図版を用い、その正体に迫る。
目次
第一の殺人
第二の殺人
スコットランド・ヤード
第三の殺人
第四の殺人
切り裂きジャック登場
ウオーレン警視総監の辞任
第五の殺人
その後の類似事件
切り裂きジャックとは何者か？
さまざまな容疑者たち
ジャックの正体は解明されるか？
わたしの推理するジャック像
ジャックの系譜
切り裂きジャック伝説
著者等紹介
仁賀克雄［ジンカカツオ］
１９３６年横浜生まれ。横須賀高校卒。早稲田大学在学中、江戸川乱歩を顧問に迎えワセダミステリクラブを創設。卒業後は会社勤めのかたわら、創作活動や翻訳などに従事。長年、切り裂きジャック事件の調査を続け、日本随一のリッパロロジスト（切り裂きジャック研究家）ともいわれる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっくん
25
有名な事件でありながら、よく知らないので読んでみましたが、恐ろしく陰惨で、血みどろで容赦無い！今から129年も前の事件であるにも拘らず、ジャックの名前はちょいちょい見かけたりします。結局、迷宮入りで犯人が誰なのか、動機や凶器の詳細が判らず事件が終息してしまったからなのか？たった3ヶ月にも満たない短い間に5人の犠牲者が出て、その後ぱったり事件が途絶えてしまった事に違和感が残りました。やっぱり最有力容疑者Dが一番怪しいように思うんだけど…。解決編の無いミステリを読んだみたいで気になって仕方がない(^_^*)2017/07/30
テツ
21
切り裂きジャック。19世紀後半のイギリスで売春婦を少なくとも5人は殺害し解体した幻想的なレジェンドオブナイトメア。おそらくこれから先も彼or彼女の正体に関する決定的な証拠が発見されることはないだろうけれど、だからこそ夜霧の中に消え去ったその正体と動機は人々の興味を掻き立てる。当時の捜査状況や巷の噂なども読むことが出来て面白かった。ただ自分は文章はいくらグロくても大丈夫なんですが実際に血を見たら卒倒するくらいに血液がダメなので不鮮明とはいえところどころにある被害者の写真等はキツかったです。読む際には注意を。2016/12/07
りー
12
昔、猟奇殺人鬼にやたら詳しい子と付き合っていたことがあって、僕の切り裂きジャックにまつわる知識はそこで得たものだけだったのだけれど、こうして特集本を読むと聞いたことがある話ばかり。その子の知識量が尋常じゃなかった事が改めてわかった。津山事件の現場を巡るツアーとか企画してた子だからな。よかった、殺されなくて。本書は、著者が日本人だけあって、決して自分の知識や推理を押し付けないあたりが好感が持てる解説本。文章もわかりやすく、まとまっていて非常に読みやすかった。切り裂きジャック入門書にはぜひ本書を！2013/08/29
ヴィオラ
9
学生時代に読んだ、早川文庫「ロンドンの恐怖」の増補版が、読メの記念すべき７００冊目になりました。いろいろな事件の起こる現代から考えると、たった５人しか被害者がいないのに、何故これだけの知名度で「切り裂きジャック」事件が生き残っているのか？ただ事件を時系列順に追っただけでなく、当時のロンドンの様々な事情が細かく書いてあるので、ホームズ等ヴィクトリア朝を舞台にした小説の副読本として読んでも楽しいと思います。2013/09/01
Meg Mog
8
切り裂きジャックについてちゃんと知った🙄ジャックとロンドンって霧、石畳、ホームズとかでロマンチックなイメージあったけど、想像以上の劣悪な環境にショック😱バッチリ写った遺体の写真も不意打ちで出てくるからビックリした😭 ワンクッション置いてくれー😭まあガン見したけど😰ガン見しといてなんだけど、セカンドレイプ的で被害者が気の毒😰アバーライン警部って聞いたことあるな、と思ったらフロムヘルのジョニデか🤔内容忘れたから観てみよう。個人的にはアルバート王子犯人説がドラマティックでしっくりくるなぁ。2021/06/08
