内容説明
“ことば”が伝達するのは、私たちの“視点”からとらえた外界の姿にほかならない。意味の広がりに、文法に、そして語り・テクストにと散りばめられた認知主体の“視点”から、言語のあり方の本質を見つめる。
目次
1 意味の広がりと視点(メタファーのダイナミクスと視点―Paradise Lostの叙事詩的比喩をめぐって;視点と共感覚表現;身体スキーマの延長によるメトニミー表現 ほか)
2 文法と視点(英語懸垂分詞における「主観的」視点;典型的tough構文に伴う多義性と主体的解釈について;視点制約と日本語受動文の事態把握 ほか)
3 語り・テクストと視点(メタファー発話の類似性レベルと解釈過程;物語文の現在時制における視点と文脈の変化;話法と認知 ほか)
著者等紹介
河上誓作[カワカミセイサク]
1940年生まれ、神戸女子大学教授、大阪大学名誉教授。大阪大学文学部卒、大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。文学博士
谷口一美[タニグチカズミ]
1969年生まれ、大阪教育大学教育学部准教授。金沢大学文学部卒、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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