出版社内容情報
上野鈴本の楽屋で撮影を始めて十八年。信頼を得た撮影者だけが見ることができた演者の個性を興味深いエピソードと最新の写真を収録する写文集。
内容説明
「カメラを持った前座さん」と呼ばれて上野鈴本の楽屋で撮影を始めて18年。信頼を得た撮影者だけが見ることが出来た演者の個性を、興味深いエピソードでつづり、最新の写真を収録する写真&エッセイ集。
目次
三三ジャンプ―柳家三三
試される了見―立川生志
凄い!変!―柳家喜多八・春風亭一之輔・春風亭百栄
マイナスイオンの男―寒空はだか
ハッピーエンドは残酷―柳家喬太郎
一月の芝浜―立川談春
アスリート的―鏡味仙三郎・三増紋之助
上納金無用の闘士―松元ヒロ
永遠のリハーサル―立川志の輔
被写体との距離感―春風亭昇太
恩人―古今亭圓菊
一九六一年生まれ―柳亭市馬
高座に吹く風―柳家小三治
文都さんのこと―立川文都
ビジュアル系―林家正楽・林家二楽
キリンと家元―立川談志
記憶する写真
著者等紹介
橘蓮二[タチバナレンジ]
1961年生まれ。写真家。人物、落語、演芸、動物園を中心に活動、作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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りつこ
7
いい写真!愛と憧れが詰まっているが、近づきすぎないベタつかないところがいい。師匠たちとのエピソードも素敵だ。2013/09/07
みりん。
3
今や人気の演芸写真家の橘蓮二さん。寄席に撮影に通い始めた当初は厳しかったんだろうけど、師匠がたは皆さんおやさしい。若かりし師匠がたの写真、素敵です。お一人お一人に対して愛あふれるエピソードがしみます。2019/12/02
qoop
2
被写体が落語家/芸人さんという時点で目が輝いてしまうため、正直写真の善し悪しを云々することができないんだけど… しかし、僕が客席から観ているのは変化であり、一瞬のタイミングの中にこれほど師匠がたの魅力が詰まっているのを提示されると、ある意味でギョッとする。スマートな喜多八師、コケティッシュな百栄師、チャーミングな小三治師…観ているけれど、見えていなかったかもしれない濃密な瞬間。何度でも見直してしまう。2013/08/22
はかせ
1
なんとなく以前の写真集を総集編のように集めた感じ。だからかもしれないが著者の思い入れがつたわってくる文章もいい。貴重な平成の寄席風景として残ることを願う。2015/08/18
Hatsumi Sakoda
0
モノクロ写真の向こうから声が聞こえてきそうな。それぞれに独特の魅力のある噺家さんばかり。面白い噺家さんは被写体としても面白いようだ。2014/02/20