出版社内容情報
『赤毛のアン』『大草原の小さな家』などの名作には、生き方のヒントが詰まっている。経験豊富な著者が読み解く、新たな発見。
内容説明
『赤毛のアン』『若草物語』『あしながおじさん』『大草原の小さな家』の主人公たちは、決して恵まれていないが、明るくたくましく生きることに一生懸命だ。「曲がり角の向こうには明るい未来がある」と信じ、なりたい自分に向かって、自分を磨き育てていく。九十歳を越え、今なお執筆・講演と活躍中の著者が自身の人生に引き寄せ、読み説く名作からのメッセージ。
目次
『赤毛のアン』の章―心から願えば、扉はひらかれる(いつか、きっと、すてきな女性になる;「磨かれた自分」を思い浮かべよう ほか)
『若草物語』の章―いつも「誇れる自分」でありたい(四人姉妹の「たしかな生き方」;「好きなこと」を続けるエネルギー ほか)
『あしながおじさん』の章―「明るい言葉」が幸せを呼ぶ鍵(“陽の照る側”を見つめましょう;“ていねいな心”を育てたい ほか)
『大草原の小さな家』の章「この一瞬」を愛して生きる(ものを“二度”見る―ローラの習慣;「すてきだなあ」と思う心は老いない ほか)
著者等紹介
清川妙[キヨカワタエ]
1921年山口県生まれ。奈良女高師(現奈良女子大学)卒業。教職を経たのち古典評論、エッセイなどの文筆活動に入る。万葉集、枕草子などの講座や講演会などでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
14
清川妙さんが、『赤毛のアン』『若草物語』『あしながおじさん』『大草原の小さな家』をじっくりと読み込み、魅力的な女性になるヒントを挙げてゆく。自分の好きな場面や台詞が取り上げられると、友達の同意を得たように嬉しくなる。『大草原の』だけは未読なので、そのうち読みます。わたしには清川さんが、「なりたい自分」だったりしますよ。2014/01/07
ひとみ
5
「赤毛のアン」「若草物語」「あしながおじさん」大草原のローラの物語等、日本の少女に親しまれてきた北米産少女小説を深く読み解き人生をより良いものにするヒントを得るというエッセイ。20年ほど前に出た本を改稿したもので初出自でも著者は既に高齢と呼ばれる域に達されているが精神も書かれている内容も瑞々しい。各作品に真摯に向き合い結果たくさんの発見を得たというのがまず自分の人生を素晴らしいものにしたいという意思の力から成せるものだろう。人生を楽しい良いものにするのも意思と想像力とちょっとした気の張りが大事。2017/01/16
しの
2
赤毛のアン、若草物語、あしながおじさん、大草原の小さな家。どれも子供の頃に読んだお話だけど、こんなふうに考えてよんではいなかった。100年以上も前に女性が書いた女の子の話。今よりも貧しくて、社会で活躍するのが珍しい時代に、こんなにお話が書けたのは素晴らしいと思う。夢があるっていいなと思うし、80歳を超えてこの本を書いている清川さんもまた、ステキな人なんだと思う。また、ゆっくりそれぞれの本を読んでみたい。2021/03/03
どら母 学校図書館を考える
2
昔 繰り返して読んだ少女小説を、新しい目で読み直した思いがした。「赤毛のアン」は、20回以上、「若草物語」も「足長おじさん」も10回以上読んできた。なのに「大草原の小さな家」だけは、一度も読んでいないと気づいた。さっそく読んでみよう。楽しみができた。2014/02/08
ぴよよ
1
お母さんからオススメ!ってことでプレゼントされたきり放置してたけどついに読み終わった! 小さい頃読んだことのある赤毛のアン、若草物語、あしながおじさん、大草原の小さな家 について話と筆者のエッセイみたいなのだったけどなかなか面白かった(*^^*) 全部あらためて本を読みたくなったし、それぞれの話の主人公のいいところを見習って明るく前向きに生きていきたいな‼2016/06/20