出版社内容情報
内容は後日登録
内容説明
日本ではムーミンを知らない人は少ない。しかし、ムーミンにはじつに多彩な顔があることを、知らない人は多い。トーベ・ヤンソン自身が、様々なムーミンを描いてきた。児童文学、コミックスなどメディアも様々で、その時々の状況や環境が大きく影響している。本書では、おもにシニカルな顔とファンタジックな顔というふたつの姿をあぶり出し、その底知れぬ面白さに迫る。
目次
1 ヨーロッパの「ムーミン」―新聞連載漫画から児童文学へ
2 日本の「ムーミン」―児童文学からアニメへ
3 ヤンソン一家のムーミン
4 コミックスのムーミン
5 ラルスのムーミン
6 冬のムーミン
7 ポストムーミンの世界
解説 孤独と自由の成熟度を測る
著者等紹介
冨原眞弓[トミハラマユミ]
1954年生まれ。聖心女子大学哲学科教授。Ph.D.。89年にヤンソン作品に出会い、原著を読むためにスウェーデン語を習得。以後、ヤンソン作品の翻訳・研究を多数手街ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
16
コミックスのほうも読みたくなってしまった。図書館にはないので地道に古書店で探そう。2014/12/01
ぱせり
15
ムーミンに初めて出会ったのは子どものころ見たアニメ。そのせいで、ヤンソン作のムーミン童話にこもる陰影をなかなか受け入れられなかった。ムーミンを好きになったのは大人になって。それを残念だと思っていたけど、これもひとつのムーミンとのお付き合いの形なんだ、と思えました。2012/07/14
tsubomi
8
2016.03.28-03.31:ムーミンといえばアニメという印象が強かったのですが、それほど興味がなく。大人になってトーヴェ・ヤンソンの普通の小説を読んで気に入ったので、この2−3年間にムーミンの原作本をゆっくりと読み進めているところ。読んでみると登場人物に奇人変人系が多く、奇想天外な事件を引き起こし、結構ブラックなことをしゃべっているのが面白くて、これは完全に大人向けでしょ?と思うに至りました。本書では各国での受け止め方の違いは作品発表のタイミングや内容によるという点が掘り下げられていて興味深いです。2016/03/31
アイアイ
6
ムーミンアニメをはじめて作ったのは日本だったんですね。銃バンバンはそりゃ作者怒るわ(笑)アニメ→コミック→小説の順でムーミンを知りました。彼らはほっておいても大丈夫、に込められたトーべ・ヤンソンの想い。知らなかった連載時の契約の厳しい試練、弟ラルスとの共同作成。裏話が盛りだくさん!面白くてこちらも一気読みでした☆▷図書館2014/10/27
MADOKA♡
5
アニメの平成ムーミンを見て育ちました。ムーミンの裏話がたくさん書いてあって面白く読ませて頂きました。 黄金のしっぽのネタバレされてしまった笑 ムーミンコミック全部揃えたいな!2019/03/05