出版社内容情報
内容は後日登録
内容説明
アフリカ大陸。どこまでも果てしなく続くサバンナ地帯は、地球上でもっとも多くの野生を残し、そして人類が誕生した土地でもある。ダイナミックな自然のなかで、多様な生命の営みをくり広げる生き物たちの、ときに厳しく、ときに愛おしいその姿を、アフリカを愛して止まない写真家が、カラー写真60点と文章で生き生きと描き出す。
目次
サバンナの風
セレンゲティの自然は繊細
雨季、草食動物たちが帰ってくる
ヌーはいっせいに子どもを産む
ヌーが大移動をする
ヌーのハーレム、そして交尾の季節
ライオンはコワイ?
平和な草食動物
ライオン家族
野生動物の最後の楽園、ンゴロンゴロ・クレーター〔ほか〕
著者等紹介
岩合光昭[イワゴウミツアキ]
1950年東京生まれ。「ナショナル・ジオグラフィック」誌の表紙を飾るなど、いま世界でもっとも注目される動物写真家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
221
今ではすっかりネコ写真家のように思われている岩合氏だが、もともとは世界のあちこちで野生動物を追っかけていた。本書は、そんなかつての岩合氏がタンザニアのセレンゲティで1年半かけて撮った写真の数々と、キャプションを長くしたエッセイで構成されている。写真も文章も、さすがにアマチュアが観光サファリで撮ったものとは全く違う。ゾウ同士が挨拶しているように見えたり、また母性愛に溢れているように見えたりするのを、彼はそれは人間に引き付け過ぎた解釈だという。野生動物たちには、それぞれ固有の生命原理があるはずだと。2015/03/14
yomineko@ヴィタリにゃん
61
僕は猫専門の写真家だと思われてるけど、と仰る岩合さん。この本を読むと動物写真家がどれ程厳しい職業なのかが分かる。サバンナの厳しい自然に生きる動物達を間近で感じ写真に記録して行く様は形容しがたい崇高な行動に思える。先生はハイエナがお好き!私は苦手だったが成程、彼らにも可愛らしさがあるなと。生きもののおきて。文章にはないが彼らはそれを守って生きている。写真も文章も素晴らしいです✨✨✨読んだらきっとサバンナに足を運びたくなる一冊ですね🎵2022/06/16
ジョゼ★ネコを愛する絵描き(趣味)
61
【図書館本】 ネコの写真で有名な岩合光昭さんのエッセイです。 この本はネコではなく、主にアフリカ大陸サバンナの自然、野生動物について書かれています。 岩合さんの美しいカラー写真60点と動物たちへの愛溢れる文章がとても生き生きとしていました。 厳しい自然環境で生きている野生動物たちがとても愛おしいです。 絶滅についても考えさせられました。 密猟などの身勝手な人間の行動は許せません。 「ヒト」は勝手な解釈をして、動物たちを見てしまう。 感覚を研ぎ澄ませて「見る」ことの大切さ。 大変勉強になりました。2022/05/11
がらくたどん
55
アフリカで野生動物を撮影する岩合さんの写真エッセイ。廉価な文庫版ではあるが、写真が綺麗で不思議と縮小された残念観がない。「お値段以上」な1冊。文章のエッセンスは多分作者が繰り返し語っている事。でも、ここまで「人為」がザワつくと読みたくなるし「そうだよね」と確認したくもなる。例えばバッファローが傷ついた仲間の傷を舐めてやる話。「仲間思い」の枠で理解したくなるけど「鉄分補給」かもしれなくて、自分たちの行動に照らし合わせて了解したり評価したことは実は違うかもしれないという事とか。カバの子どもの水遊び写真が好き。2022/05/18
かおりんご
44
岩合さんのいつもの写真集とは、ちょっと趣が違う。自然と向き合うようになった自身の話がメイン。こういうのを読むと、動物園に行きたくなるんだよな。ゴールデンウィーク最終日にでも、上野に行こうかしら?2015/05/04
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- 和書
- 父さんの会社が倒産した