ちくま文庫
天辺の椅子―日露戦争と児玉源太郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427069
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0121

内容説明

ドイツの戦術家メッケルから“日本最高の戦術家”と賞され、日露戦争の激戦地二〇三高地では攻略の立役者となった児玉源太郎。しかし、彼の地位は常に“ナンバー2”にとどまった。宰相の座を目前にしながら、“天辺の椅子”に坐ることなく、急死した、気骨ある明治の軍人の生涯を描いた長篇歴史小説の傑作。

目次

第1章 雲の階段(背後の影;北の戦場;軍師遭難;同胞の血;教導隊;忍ぶ恋;政変;華燭と銃弾;西国の疾風;篭城;再開;悪戯の天才)
第2章 三本の剣(異国の武人;ライン河畔;火薬の臭い;朝顔日記;空斎逝く;緑の下;戦いあと;閑日月;南の島で;大接近)
第3章 夕陽と泥濘(前夜;奇襲;轟く砲声;対立;山川草木;長蛇を逸す;山河哭く;惨憺たる勝利;政戦両略;日本海の海戦;戦いすんで;演戯;長すぎて)

著者等紹介

古川薫[フルカワカオル]
大正14(1925)年、下関に生れる。山口大学卒。山口新聞編集局長を経て、文筆生活に入る。平成3年『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BIN

6
日露戦争で実質上の総司令官だった児玉源太郎を描いた作品。坂の上の雲は未読ですが、他の日露戦争関連の小説と比べるとさすがに読みやすかった。長州の支藩だった徳山藩出身で明治維新後も下士官スタートだったものの才能を発揮して順調に出世していく。遊女に惚れて結婚して、忙しいながら11人の子宝に恵まれるんだから凄い。日露戦争中、自分は戦地に赴かず中央から源太郎に反発しまくる山県有朋には辟易した。辞表を叩きつけるあたりが良い。正直顔からは悪戯好きな想像がつかないなあ、それも魅力か。2018/02/15

夢仙人

1
司馬遼太郎の坂の上の雲にも児玉は出てくるが、出生からなくなるまでの物語は面白かった。史上最強のナンバー2である。2018/12/29

坂田 哲朗

0
児玉源太郎陸軍大将は、30代の頃に読んだ司馬遼太郎の「坂の上の雲」で印象に残った人でした。多才な人であっても無私なところと気骨磊落洒脱なところが魅力です。2013/08/20

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