感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
63
グレゴリイにとって不幸だったのは、ボルシェビキの運動を頭では理解し共感していても、自分の財産への未練を捨てきれなかったことだ。だが彼と対立するコシュボイは共産主義者の典型として書かれていながら、血も涙もない人間的魅力の全く無い人物として描かれているのが、何とも象徴的だ。コシュボイに比べると、富に執着するグレゴリイや革命に生きようとしながらも心を病んでしまったブンチュークは何と人間味に溢れていることだろう。2018/06/03
荒野の狼
5
筑摩世界文学大系77ショーロホフIIは静かなるドン第三巻と四巻を収録。本作後半で主人公は政治的に何が正しいのか迷い自分を見出せないでいるp14のであるが、ソビエト崩壊後は、本作のコサックが政治的にどういう立場をとるのが“正しい”選択であったのかはわかりにくい状況。2019/11/11
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