ちくま学芸文庫<br> 戦略の形成〈下〉―支配者、国家、戦争

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ちくま学芸文庫
戦略の形成〈下〉―支配者、国家、戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480099426
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0120

出版社内容情報

戦略には論理的な原理は存在しない! 敵・味方の相互作用であり、それゆえ認識や感覚の問題である。下巻はナチス・ドイツから大戦後のアメリカまで。

内容説明

戦略の策定を論じる際、しばしばクラウゼヴィッツやリデルハート等、戦略思想家の影響が語られてきたが、本書はこれに疑問を呈する。戦略とは、敵・味方の相互作用であり、不可測な要素が支配する領域であるので、明確で論理的な原理や原則は存在し得ないと指摘する。地理や歴史、世界観や経済などの多様な要因を丁寧に検討することによってはじめて、「戦略」というものの全体像が浮かび上がってくるのである。その具体例として、下巻ではナチス・ドイツ、イスラエルから第二次世界大戦後のアメリカまでの事例を収録。

目次

第12章 イデオロギー戦争への道―ドイツ(一九一八~一九四五年)
第13章 帝国の崩壊―イギリスの戦略(一九一九~一九四五年)
第14章 無知の戦略?―アメリカ(一九二〇~一九四五年)
第15章 安全の幻想―フランス(一九一九~一九四〇年)
第16章 階級闘争の戦略―ソヴィエト連邦(一九一七~一九四一年)
第17章 イスラエルの戦略の進化―不安感の心理と絶対的安全保障の追求
第18章 核時代の戦略―アメリカ(一九四五~一九九一年)
第19章 おわりに―戦略形成における連続性と革命

著者等紹介

マーレー,ウィリアムソン[マーレー,ウィリアムソン] [Murray,Williamson]
オハイオ州立大学名誉教授

ノックス,マクレガー[ノックス,マクレガー] [Knox,MacGregor]
元ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授

バーンスタイン,アルヴィン[バーンスタイン,アルヴィン] [Bernstein,Alvin]
元ジョージ・C・マーシャル・ヨーロッパ安全保障研究センター長

石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター長(併)国際紛争史研究室長

永末聡[ナガスエサトシ]
「歴史と戦争研究会」事務局(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

13
国王の私的なサークルが戦略を練った上巻までとは打って変わり、現代では政治家や軍人、官僚など多様なアクターが作る会議や委員会が戦略を司る。そして、この様々な情報を精査し、統合して戦略を定めるというプロセスをしっかりと機能させ、世界大戦に勝利したのがアメリカとイギリスの2国だということ。戦間期のフランスという似たようなシステムを持ちながら、見事に破綻した例を挟んでいるので、これが一層際立つ。もちろんチャーチルやFDRといった優れたリーダーがいたことも大きいが、戦略論の本場が英米であることの証左の一つに感じる。2023/07/07

roughfractus02

8
戦略は戦争の際も平和の予知を重視しつつ、平時は戦争の回避、平和維持を目的とするとされる。第一次大戦の分析に始まり、第二次大戦を経て冷戦に向かう歴史を、イギリス的帝国の崩壊から各国家戦略に分岐する過程として描く本書は、上巻で述べた諸限界を抱える各国の地理要因、宗教、官僚制、世論の要素が作る戦略に移る。その記述は、各国の戦略が織りなす大戦間の危うい均衡が急速な技術革新によって新たな不均衡を生み、地政学自身も技術依存の強い海と空の時空を呑み込んで、平時すら光速の情報戦となる「時勢学」に変容する傾向を窺わせる。2020/01/29

Ohe Hiroyuki

2
英独米仏ソ・イスラエルの20世紀にかかる歴史を概観し、戦略がどのように形成されたかについて詳細に分析された一冊▼一通りの世界史の知識だけでは追いつけないほど人名がいっぱい出て来て濃い内容になっている。▼第19章にまとめを読むと歴史は偶然の産物であるが、決して歴史の登場人物は偶然を望んだわけでもないことがよく分かる。プレイヤーには思想があり、国家には経済力がある。国家の各プレイヤーがそれぞれに行動した結果として国家の動静が生じていることがよく分かる一冊である。▼なお、日本がまとめにだけ頻出するのは興味深い。2020/04/30

しゃけ

0
時代と国を超えて多種多様な戦略の在り方を見てきたが、条件が1つでも異なるだけで取りうる戦略が異なるところに難しさと魅力を感じる。原理原則がないのが戦略であり、戦略家には柔軟性が求められるというのは耳が痛い話である。2021/08/26

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