内容説明
ヨーロッパ文明の源たる古代都市。タイムスリップしてそこを訪れるとしたら?そんな想定のもとに作られたトラベル・ガイドブック・シリーズから、大人気「ローマ篇」に続けて古代ギリシャ篇が登場!豪華絢爛なパルテノンをはじめとする神殿や数々の列柱館、哲学者ソクラテスや劇作家ソポクレスなどの有名文化人、競技会や観劇といった娯楽に饗宴のような社交、活気あふれる人々の日常生活などなど。紀元前5世紀半ばのアテネの日々を体験できる。アテネ豆知識コーナーや、役に立つ古代ギリシャ語会話集も完備。街の風景や壺絵など美麗カラー図版多数。
目次
第1章 行きかた
第2章 ペイライエウス(ピレウス)
第3章 オリエンテーション
第4章 アテネ人の余暇の過ごしかた
第5章 アテネの有名人
第6章 アテネの1日
第7章 神々の都
第8章 通過儀礼
第9章 見どころ
著者等紹介
マティザック,フィリップ[マティザック,フィリップ] [Matyszak,Philip]
オックスフォード大学セントジョンズ・カレッジにおいてローマ史で博士号を取得、数多くの著作がある。ケンブリッジ大学成人教育校のeラーニングコースで古代ローマ史を教えている
安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
352
著者はオックスフォード大学教授で、ローマ史の権威。前著『古代ローマ旅行ガイド』があたったので今度はアテネ篇と、なんだか2匹目のドジョウめおた企画。本書は紀元前5世紀のアテネが舞台。ソクラテスやソポクレスが活躍した、いわば黄金時代である。今のアテネもそうだが、その頃から街の中には樹木が少なかったようだ。この気候の地に先進的な文明が花開いたのは不思議な気がする。他の国から、初めてアテネにやって来た人たちは、まずアクロポリスの丘に聳え立つパルテノン神殿の偉容に圧倒されたことだろう。その他、見るものの全てが⇒ 2023/05/10
rosetta
25
旅行ガイドの体裁を取ったユニークな歴史解説本。でもあんまり旅行者目線って感じじゃなくてアテネの政治とか宗教、軍事とか普通の解説本の部分が多いような。熟練の職人の一週間の収入が10ドラクマだと言うから一日で5ドラクマは結構贅沢なのではないか笑?そもそも旅行者が金を使う事があまりなさそう。宿泊は神殿付属の巡礼者用の施設でなければスラムの様な安宿しかない。真っ当な市民ならアテネ市民と知り合って泊めてもらうのが普通らしい。神殿や競技会、芝居等も入場料を取るわけではなく共同体や有力な市民の提供だし。あ、字数が…2022/02/03
おおにし
19
9月にギリシャ旅行へ行った際に、旅行ガイドとしてこの本を携帯しました。実際の観光は”るるぶ”のガイドブックが頼りになりましたが、在りし日のパルテノン神殿の姿が載っている本ガイドブックにより古代アテネを偲びながら歴史観光ができました。ガイドブック最初のページに紹介されているデルモピュライでは、戦場跡の記念碑の前で本書と共に記念撮影。よい旅の思い出となりました。2019/09/30
ジュンジュン
12
最盛期の古代アテネ民主政を紹介。旅行ガイドという体ではあるものの、社会の仕組みや行事、日常生活の様子が描かれている。名所めぐりはアゴラとアクロポリスぐらい?北から下って、パンアテナイア通りを散策、アゴラの喧騒をくぐり、静謐のアクロポリスへ…歩いてみたい!2023/02/17
雲をみるひと
9
旅行記形式で古代アテネを紹介した本。場面設定のアイディアが本書の最大の売りだと思われる。この手の本の翻訳は非常に難しいのだろうと思う。もっとも小話やトリビアをカバーしているコラムも充実していることもあり、本書で往時のアテネをよく知ることは出来る。2019/11/13