出版社内容情報
知識ではなく理解こそが英文法学習の要諦だ。簡明な解説と豊富な例題を通して英文法の仕組みを血肉化させていくロングセラー参考書。解説 斎藤兆史
内容説明
英文法をいくら学んでも「役に立たない」と思ってしまうのは、たんなる知識としてむりやり詰め込んでいるだけだから。大切なのは、なぜそうした文法規則になっているのかを掘り下げて考え、自分のなかで論理的に体系づけなおすこと。そんな発想にもとづき執筆された、往年の名参考書。単調になりがちな説明はあえて必要最低限に切り詰め、短文形式の例題を数多く盛り込み、その解答と解説によって丁寧に肉付けしていく―こうした構成をとることで、学習者が主体的に文法事項を定着させていくことを可能にした。まさに英文法学習の王道というべき一冊。
目次
名詞の種類
数的名詞と量的名詞
冠詞の意味・用法
名詞の複数
抽象名詞構文
所有格
名詞の副詞的用法
人称代名詞
指示代名詞
疑問詞
関係詞
形容詞
比較級・最上級
副詞
存在構文
動詞
時制
受動態
仮定法
助動詞
不定詞
動名詞
分詞
前置詞
接続詞
著者等紹介
吉川美夫[ヨシカワヨシオ]
1899‐1990年。福井県に生まれる。河村重治郎に英語を学び、文部省中等教員英語科検定試験に合格、福井中学の教諭となる。1925年、高等教員英語科検定試験合格。以後、旧制富山高等学校教授、富山大学教授、東洋大学教授、東洋大学短期大学教授などを歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
101
私は吉川先生の英語参考書は、「新英文解釈法」を読んだことがあります。今回ちくま学芸文庫に入れてくれたのでなつかしく手に取ってみました。文庫本なので電車の中などでも読めます。説明は簡潔にして、研究問題や実力テストなどがかなり多く収められているので読んでいて飽きが来ませんでした。最近ちくまは私たちくらいの読者を対象になつかしい参考書を再刊してくれるので楽しみが増えました。2019/06/08
ashiato45
2
「ただしこういう場合もある」という例外に関する記述が多くて、小説なんかで見る「なんだこれ?」みたいなものも以前よりちょっと受けいれられるようになったような気がする。地の文も「多分こういう理由だと思うが」のような記述が多く、結構通読しやすいのでなんとなく流し読むのに良いと思う。2019/04/21
kinkswho
1
近年の受験参考書に比べて品詞単位の解説が多い。特に名詞、前置詞。 一方、構文についての解説は手薄に感じた。特に比較、時制についての解説は 最近の参考書の方が用例が豊富な印象を受ける。 この本が出版された昭和40年と最近の入試問題の傾向が異なっている側面も垣間見ることができて、興味深い。 各章の設問も「〜説明せよ」「〜を考えよ」といった様に文章の内容を吟味しながら 解答させるものが多く、マークシート方式主体の受験を経験した読者には読み応えがあるのではないか。2020/03/28