ちくま学芸文庫<br> 聖なる天蓋―神聖世界の社会学

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ちくま学芸文庫
聖なる天蓋―神聖世界の社会学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480099037
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C0114

出版社内容情報

全ての社会は自らを究極的に審級する象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教について理論・歴史の両面から新たな理解をもたらした古典的名著。全ての社会は自らを究極的に審級する象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教について理論・歴史の両面から新たな理解ををもたらした古典的名著。

ピーター・L・バーガー[ピーター バーガー]
著・文・その他

薗田 稔[ソノダミノル]
翻訳

内容説明

あらゆる社会はその全過程を究極的に意味づける象徴の体系、「聖なる天蓋」をもつ。宗教はもともとこの「聖なる天蓋」であり、社会全体をすっぽり覆って、その象徴的世界に個人を位置づけ、アイデンティティをあたえる機能を果たしてきた。相互主観のレベルに全ての現実構成の拠点をおくというバーガーが一貫して立脚してきた立場、すなわち現象学的社会学の視点から論じられた宗教社会学の古典的名著。ウェーバー、デュルケム以来の宗教理解の新たな地平。

目次

1部 宗教と社会(ノモスとコスモス;信憑構造と正当化;神義論と被虐愛;宗教と疎外)
2部 宗教と歴史(世俗化の過程;信憑性の問題;正当化の問題)
補論(社会学における宗教の定義;社会学と神学―その視角をめぐって)

著者等紹介

バーガー,ピーター・L.[バーガー,ピーターL.] [Berger,Peter Ludwig]
1929‐2017年。オーストリアのウィーンに生まれる。46年、アメリカに移住し、後に帰化。New School for Social Researchで博士号を取得。ボストン大学で長年教鞭をとる。ルックマンとならび、シュッツの現象学的社会学を継承・発展させた第一人者とされる。また、神学者としても知られ、宗教社会学の展開にも大きく寄与した

薗田稔[ソノダミノル]
1936年秩父市に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。宗教学者。京都大学名誉教授。秩父神社宮司。単著、編著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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∃.狂茶党

7
宗教と、保守反動は多分同じもので、現実をまとめ上げる装置であり、自由を奪う。 自由は現実の敵である。 では科学や数学は? 国家の欲望は、無意識の集合か? あるいは元型が国家装置を生み出すのか? 髪が秩序の名となる時、人間は無力であり、受苦こそが世界のありようとなる。 現実に救いはあり得ないことがメシアを産む。 無力は宗教を生み出すほどに認め難きことなのだろうか。 メシアは決して来ないが故にメシアである。 現実の救いのなさを知らしめるために、救い主は御座す。 2022/04/22

Amano Ryota

6
死に抗うこと、或いは死に救いを求めること、いずれにしても、死に何かしらの意味を付与することが、人間の根本的な秩序ーー剥き出しの無意味さからの防御ーーの建設であり、それは文化や社会という構造を維持しながら、人間が混沌=死に曝されることを防いでいる。聖なる天蓋とは(これは個人的な解釈ではあるけれど)、いずれ終わるのになぜ何度でも始めるのか、という何故?に対する覆いであり、また装飾であるのかもしれない。ただ、それはそれぞれの世界の内側から見上げた光景であり、自分のそれではないことを弁える必要があるのだとは思う。2018/12/31

富士さん

5
社会秩序とは、そのヒエラルキーの頂点である聖なるものを認めさせることによって支配の正当性を確保すると同時に、その中にいる人間が個人を超えた存在であることを保証して、人生に単なる肉塊の維持以上の意味を与える。このように支配と被支配が共犯的に支え合うことによって社会は再生産され、この機能はまさに宗教が行うものである。これを社会学の基礎から見事に論じたところが、本書を社会学の超重要文献にしています。ただ、社会秩序の成立構造を論じるだけでなく、思っていたよりも真正面から宗教社会学していたことには驚きでした。2022/05/21

flat

4
宗教を社会学の観点から分析した本。宗教とは正に天蓋が如く覆って来たのだろうという印象を受ける。マクニールの世界史の中で宗教についての記述を読み文明発展のためのトリガーのような存在なのかという印象を受けていたのを思い出す。その役割と存在意義も時代の変化の影響を受けているがその役割が終えるとはとても思えず今後も存在し続けるのだろうと思った。2019/02/26

ほなみ

1
良きタイトルだが、なかなか難しかった。 どうしても社会規範のベースに宗教があると言われると実感できない。ただよく考えると親や先祖を大切に、モノに命を投影するとか日本人でも全然宗教的なものが社会規範になっている例は考えられる気がする。 聖なる天蓋である宗教が個人に役割を与えるため、その宗教がなくなると、アイデンティティの崩壊につながると。確かに規範というか自己というものは社会に規定されているのは納得だし、多くは宗教なんだろうな。 なんかわかったようなモヤモヤ感が強いので再読必須 宗教と社会の関連は難しい2024/02/27

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