ちくま学芸文庫<br> わたしの城下町―天守閣からみえる戦後の日本

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ちくま学芸文庫
わたしの城下町―天守閣からみえる戦後の日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098931
  • NDC分類 291.02
  • Cコード C0121

出版社内容情報

攻防の要たる城は、日本人の心の拠り所として生き延びる。ホンモノ、ニセモノの城を訪ねて見た異色の日本近・現代史。攻防の要たる城は、明治以降、新たな価値を担い、日本人の心の拠り所として生き延びる。ホンモノ、ニセモノの城を訪ねて見た異色の日本近・現代史。

木下 直之[キノシタ ナオユキ]
著・文・その他

内容説明

明治を迎えて、都市の要であり幕藩体制の象徴でもあった“城”は無用の長物と化した。取り壊しを生き延びた“城”を次に待っていたのは米軍の空襲だった。失われた“城”を取り戻そうとする動きが全国の城下町で起り、鉄筋コンクリート造の天守閣が林立する。殿様がいなくなってもなお“城”は“お城”だった。日本人はなぜかくも“お城”が好きなのだろう。江戸城を発ち東海道を西へ西へと遙か遠く首里城まで、お城とお城のようなものを訪ね歩く旅。風景のあちこちに立ち現れる“お城”を考える異色の日本近・現代史にして著者の主著ついに文庫化!芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

目次

宮城から球場へ
和気清麻呂が見守るもの
嗚呼忠臣楠木正成に見送られ
北面の武士たち
なごやかな町
お城が欲しい
遺品の有効期限
捕らぬ古ダヌキの皮算用
双子の城
忍者だったころ
さかさまの世界
火の用心
地中の城
海上の城
ふるさと創世
Come on, Kamon no Kami!
建てて壊してまた建てて
白い城
棚橋式十弁弁擁壁
聖地移転
殿様の銅像
墓のある公園、城門のある寺
せいしょこさん
琉球住民に贈らる

著者等紹介

木下直之[キノシタナオユキ]
1954年、静岡県浜松市生まれ。東京藝術大学大学院中退。兵庫県立近代美術館学芸員をへて、現在、東京大学大学院教授(人文社会系研究科文化資源学研究室)、静岡県立美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

43
小柳ルミ子?なわけはない。「お城とお城のようなもの」を訪ねて江戸から西へ、小田原、駿府・・大坂・・熊本から沖縄まで。ゆるゆる巡って行くのだが、皇居の周りでぐずぐず、なかなか進まない。正真正銘「現存天守」を擁する名城より、昭和の「復興天守」とかの話しが断然面白い。特に「あやしい天守」に至っては抱腹もの。機智に富んだ語りは絶品。油断して読んでいると隠れたあてこすりなど見逃してしまう。維新により”無用の長物”と化した「お城」の行く末。戦災で焼失した名城、復興や観光のシンボルとしての「お城」、いろいろな物語が。2018/12/15

ひろし

41
東海道、山陽道を西へ、お城のある町の城に関する歴史だったりエピソードだったりが詳しく滔々と語られる。明治の初め、城は機能的価値を失い破却されていったのだが、彦根城に明治天皇が来られたのがきっかけで、保存に転換することになったという。影響力、大きいですね。2018/12/05

yyrn

19
日本各地のお城の再建にまつわる様々な話が綴られているが、読みながら子どものころ体験した昭和40年代の(お城には全く関係のない)出来事が次々と思い出されて懐かしさが込み上げてくる、ちょっと変わった不思議な本。作者の思い出話や脱線話が盛りだくさんで、そっちの方が断然面白いからか(笑)なお、本筋は敗戦で焼け野原になった日本各地の城下町で巻き起こったお城の復元運動や、再建時の高揚感や、その後の日常に埋没した執筆時の様子などが綴られている。なお、明治維新時にも主を失った城は放置され存亡の危機にあったという話も哀しい2019/09/03

浅香山三郎

9
明治維新、太平洋戦争による空襲を経て、一度姿を消した天守閣は、戦後各地の城下町、あるいは城下町でないところにも出現した。それらのなかには、復元どころか、全くの創作された天守閣もあり、近現代のそれぞれの都市の郷土意識と密接に結びついている。〈お城〉の表象というものを軸にすると、近現代が前近代の何を自らの郷土の歴史として選び取り、何を忘れ去つたり捨て去つたりしたか、がみえてくる。2023/11/07

なおみ703♪

9
今でこそ田舎に住んでいるが小さい時は、お城が散歩で行ける距離にあり、天守閣の下に象や熊や猿もいる動物園で、遊園地もあった。大名行列では槙慎二と写真を撮った思い出もある。さて『わたしの城下町』。明治時代は無用の長物、戦争で城は焼けちゃって、戦後は、お城復興が一大ブーム。城は街のシンボルでもあり、観光で人が集まる場所でもある。レジャー施設に割り切ってしまうか、あくまで本物近くに復元するか‥、城下町のどこもが迷いながら今がある。江戸城から首里城まで訪ね歩いて見えてきたこと、やはり日本人は城が好きらしい。2018/11/30

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