ちくま学芸文庫<br> ミトラの密儀

個数:
電子版価格
¥1,210
  • 電子版あり

ちくま学芸文庫
ミトラの密儀

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2025年05月30日 10時09分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098924
  • NDC分類 168.9
  • Cコード C0114

出版社内容情報

東方からローマ帝国に伝えられ、キリスト教と覇を競った謎の古代密儀宗教。その全貌を初めて明らかにした、第一人者による古典的名著。 解説 前田耕作

フランツ・キュモン[フランツキュモン]
著・文・その他

小川 英雄[オガワ ヒデオ]
翻訳

内容説明

ミトラ教は紀元前三世紀頃のペルシャで信仰され、ヘレニズムの文化交流によって地中海世界に伝播した。民族宗教という出自であるにもかかわらず、一時はローマ帝国でキリスト教と覇を競うほど隆盛を誇ったが、秘儀的な宗教であったがゆえ詳細の多くは謎に包まれてきた。獅子頭人身の異貌、牡牛を屠る図像の異教神が、なぜ異文化の民に受け入れられていったのか?起源、教義、儀礼、キリスト教への影響、凋落の理由等、この密儀宗教の全貌を膨大な資料で解き明かした第一人者による古典的研究。貴重図版多数収録。

目次

第1章 起源
第2章 ローマ帝国への伝播
第3章 ミトラと皇帝権力
第4章 密儀の教義
第5章 典礼・祭司・信者
第6章 ミトラとローマ帝国の諸宗教
補遺1 ミトラ教美術
補遺2 文献目録

著者等紹介

キュモン,フランツ[キュモン,フランツ] [Cumont,Franz Val´ery Marie]
1868‐1947年。ベルギーの宗教史家、文献学者、考古学者。母国でヘント大学教授、ブリュッセル王立博物館学芸員を務めた後、パリとローマでフリーランスの研究者として活躍した

小川英雄[オガワヒデオ]
1935‐2016年。川崎市生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程中退。慶応大学名誉教授。文学博士。日本オリエント学会会長、三田史学会会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピンガペンギン

32
キリスト教がローマ帝国で公認されるまで、ヨーロッパで広く信仰されていたペルシャ由来の密儀宗教であるミトラ教(紀元前3世紀からある)に迫る。1899年初版と古いが古典的名著とのこと。数十点の彫刻などの写真が掲載されていて、ロンドンやアルプスの山深い土地など各地で信仰されていたとわかる。2世紀は様々なキリスト教会、グノーシス派などもあった。グノーシスは、その後公認された教義よりもミトラ教に似ているのでは。P172カトリックの典礼がミトラ教からヒントを得ているとの説。クリスマスはミトラ教で太陽の誕生日である。→2025/03/03

ゆめじ

11
ミトラとはインド・イランの時代まで遡る古い神格である。 ミトラの来歴とミトラ教の勃発から終焉までまとめている。 オリエント由来ながら、ローマ皇帝にも庇護された宗教なのだそうだ。 勝利の神、敗れざる神としての性質からか軍人に指示され、ローマの外人部隊を通じて広い地域へ広まった。その広さたるやロンドンからも遺物が出土されるほど。 変遷 古代インド・イランで信仰。アーディティヤ神群の一柱。 セム系の占星術の影響を受ける。 ギリシャの影響を受け、ギリシャ的な姿を獲得する。 ローマで信仰されるもキリスト教に敗北。2022/11/28

evifrei

5
ペルシア由来の宗教であるミトラ教の、ローマ世界への伝播について。ミトラは地獄の勢力たる悪魔を常に監視し、それらと戦う不敗の太陽神である。ミトラは常に目覚めており欺くことの出来ない闘いの神とされており、その性質からペルシアという異郷の神であり犠牲獣を供物に厳格な入信儀式を要した密儀であるにも関わらず、伝播直後から奴隷や奴隷出身者・兵士を中心に地中海世界でも深く信仰された様だ。やがてこうした下層階級に留まらず、ローマ皇帝にも信仰をあらわす者が出現するに至るが、どのような宗教も兵士から始まるという点が興味深い。2019/09/22

DELEUZE

2
「古代ローマ史の多種多様な研究領域の中で、ミトラス教についてだけは、ただ一人の学者によってその業績が独占されていた(古代宗教学者ロジャー・ベックの回顧録)」。その「ただ一人の学者」とは、もちろん本書の著者F.キュモンのことだ。斯様なまでに当時のキュモンの世評と影響力は絶大であり、あたかも彼は「太古の眠りからミトラス神を目覚めさせた大司祭」「ミトラス教中興の祖」の如く持て囃されたという。今ではほぼ失われたかつての栄光(ミトラス神にとっても、キュモンにとっても)を偲ばせる、仄暗い輝きを放つ古典的名著である。2019/11/19

アル

2
原著がある程度知識のある読者を想定しているため、特に序盤は理解しづらい所があったが、一度通読してから改めて序盤に戻れば問題なさそう。 若干キリスト教的偏見を感じなくもないが、百年以上前、19世紀から20世紀への変わり目に書かれたことを思えばかなり中立的だろう。 第四~五章では具体的な聖典や教義がほとんど残されていないミトラ信仰について、発掘資料を中心にできるだけ再現を試みている。 資料の少なさからあえて詳述を避けている箇所があるのは研究者としての真摯さの現れか。2018/11/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13116708
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品