ちくま学芸文庫<br> ミトラの密儀

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ちくま学芸文庫
ミトラの密儀

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098924
  • NDC分類 168.9
  • Cコード C0114

出版社内容情報

東方からローマ帝国に伝えられ、キリスト教と覇を競った謎の古代密儀宗教。その全貌を初めて明らかにした、第一人者による古典的名著。 解説 前田耕作

フランツ・キュモン[フランツキュモン]
著・文・その他

小川 英雄[オガワ ヒデオ]
翻訳

内容説明

ミトラ教は紀元前三世紀頃のペルシャで信仰され、ヘレニズムの文化交流によって地中海世界に伝播した。民族宗教という出自であるにもかかわらず、一時はローマ帝国でキリスト教と覇を競うほど隆盛を誇ったが、秘儀的な宗教であったがゆえ詳細の多くは謎に包まれてきた。獅子頭人身の異貌、牡牛を屠る図像の異教神が、なぜ異文化の民に受け入れられていったのか?起源、教義、儀礼、キリスト教への影響、凋落の理由等、この密儀宗教の全貌を膨大な資料で解き明かした第一人者による古典的研究。貴重図版多数収録。

目次

第1章 起源
第2章 ローマ帝国への伝播
第3章 ミトラと皇帝権力
第4章 密儀の教義
第5章 典礼・祭司・信者
第6章 ミトラとローマ帝国の諸宗教
補遺1 ミトラ教美術
補遺2 文献目録

著者等紹介

キュモン,フランツ[キュモン,フランツ] [Cumont,Franz Val´ery Marie]
1868‐1947年。ベルギーの宗教史家、文献学者、考古学者。母国でヘント大学教授、ブリュッセル王立博物館学芸員を務めた後、パリとローマでフリーランスの研究者として活躍した

小川英雄[オガワヒデオ]
1935‐2016年。川崎市生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程中退。慶応大学名誉教授。文学博士。日本オリエント学会会長、三田史学会会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆめじ

10
ミトラとはインド・イランの時代まで遡る古い神格である。 ミトラの来歴とミトラ教の勃発から終焉までまとめている。 オリエント由来ながら、ローマ皇帝にも庇護された宗教なのだそうだ。 勝利の神、敗れざる神としての性質からか軍人に指示され、ローマの外人部隊を通じて広い地域へ広まった。その広さたるやロンドンからも遺物が出土されるほど。 変遷 古代インド・イランで信仰。アーディティヤ神群の一柱。 セム系の占星術の影響を受ける。 ギリシャの影響を受け、ギリシャ的な姿を獲得する。 ローマで信仰されるもキリスト教に敗北。2022/11/28

やんも

8
ミトラと密儀の言葉に惹かれた読みはじめたが、いやぁ、古代ローマについちゃ、この間古代ローマの観光案内を読んだぐらいなので、まったく知識に乏しい。それでも、日出るオリエント発祥の神が、ローマが版図を広げる連れて欧州各地に信者を増やし、ついに皇帝までもが信者になるに至った、ダイナミックな歴史の流れは面白い。それがローマの属州出身の兵士や奴隷、商人から信仰が始まったというのも興味深い。しかし皇帝他、権力と結びついたために、彼らの権威が凋落したことで信徒を減らし、キリスト教に歴史の影に追いやられてしまうのだが。2018/11/07

evifrei

5
ペルシア由来の宗教であるミトラ教の、ローマ世界への伝播について。ミトラは地獄の勢力たる悪魔を常に監視し、それらと戦う不敗の太陽神である。ミトラは常に目覚めており欺くことの出来ない闘いの神とされており、その性質からペルシアという異郷の神であり犠牲獣を供物に厳格な入信儀式を要した密儀であるにも関わらず、伝播直後から奴隷や奴隷出身者・兵士を中心に地中海世界でも深く信仰された様だ。やがてこうした下層階級に留まらず、ローマ皇帝にも信仰をあらわす者が出現するに至るが、どのような宗教も兵士から始まるという点が興味深い。2019/09/22

アル

2
原著がある程度知識のある読者を想定しているため、特に序盤は理解しづらい所があったが、一度通読してから改めて序盤に戻れば問題なさそう。 若干キリスト教的偏見を感じなくもないが、百年以上前、19世紀から20世紀への変わり目に書かれたことを思えばかなり中立的だろう。 第四~五章では具体的な聖典や教義がほとんど残されていないミトラ信仰について、発掘資料を中心にできるだけ再現を試みている。 資料の少なさからあえて詳述を避けている箇所があるのは研究者としての真摯さの現れか。2018/11/04

Amethysteria

0
ミトラス教について、書籍でガッツリと触れていてかつ入手しやすく持ち歩きやすく読みやすいとなると本書になろうか。正直キュモンの誇大妄想と言っても差し支えない言及も多いし、歴史の影に消えたオルタナ世界宗教というドラマティックさが本書の全てだ。しかし、それが<物語>であったとしても、読むだけの価値はあるだろう。特に、グノーシス主義を学ぶ者にとっては。

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