出版社内容情報
異邦人=他者を迎え入れることはどこまで可能か? ギリシャ悲劇、クロソウスキーなどを経由し、この喫緊の問いにひそむ歓待の(不)可能性に挑む。
内容説明
移民や難民の受け入れはどこまで可能か。何の留保や制約もなしに、異邦人=他者を歓迎するなど可能なのか。今日さらに切迫したものとなったこの問いにデリダが挑む。現代では、よそからやってきた他者を「私」の空間へ招き入れるという古典的な歓待の構図が崩壊しつつある。こうした歓待する側の自己意識や権力を前提とした条件付きの歓待に対し、デリダはプラトン、ギリシャ悲劇などを参照しつつ、無条件の歓待の諸相へと目を向ける。この遡行が揺さぶるのはヨーロッパを基礎づけてきた歓待の精神そのものであり、その根源的な(不)可能性にほかならない―。後期デリダ入門にも好適の一冊。
目次
招待(アンヌ・デュフールマンテル)
異邦人の問い:異邦人から来た問い
歓待の歩み=歓待はない
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック] [Derrida,Jacques]
1930‐2004年。アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義の脱構築を企てた哲学者
デュフールマンテル,アンヌ[デュフールマンテル,アンヌ] [Dufourmantelle,Anne]
1964‐2017年。フランスの哲学者・精神分析家
廣瀬浩司[ヒロセコウジ]
1963年生まれ。筑波大学人文社会系教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。パリ第1大学博士(哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころこ
魚京童!
松本直哉
おっとー
カイロス時間