出版社内容情報
言語、数学、芸術、気候……人間にとって世界は記号の集積であり、他者との対話にも不可欠のツールだ。その諸機能を分析し、論理学の基礎へと誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛楊
2
本書は放送大学での講義教材として、1984年4月に放送大学教育振興会より刊行された。著者によれば「この本は記号学概論ではなく、記号についての一つの論じ方の紹介といったものにすぎない」らしく、「言語表現はすべて変項とみなすことができる」くらいしか得るものがなかった。第6章までは記号論理学の入門に値する内容ではあるが、それ以降は駄文だと思う。「記号論」という題は見合っていない。むしろ前科目名『人間と記号』の方が妥当している。2024/01/05
ミッツデラックス
1
あまり面白くなかった。もう少し踏み込んだ話が知りたかった。意味は変項である、という言葉は印象に残った。2020/07/14
lendormin
1
放送大学の教材として書かれ1989年に出版された本書。 前半は記号論理学の基礎、記号論理学の目指すもの、それぞれの記号の意味等について入門的に取扱い、後半は広い意味での記号論、記号と心、記憶、認識、環境といったテーマで概論的に論じている。文体は平易でわかりやすく、日常生活や文化、芸術など幅広く扱っており、内容も興味をひくものがある。記号論、論理学を勉強したい人のための格好の入門の書。2019/07/08
ミチル
0
良い本。特に前半の論理学についての章は、記号導入から完全性の話までが極めて簡潔にまとまっており、命題論理と述語論理の初歩を学んだ人なら十分理解できる点が良い。後半は特に面白くない。2021/04/26
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