ちくま学芸文庫
シェイクスピア・カーニヴァル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480097835
  • NDC分類 932
  • Cコード C0197

出版社内容情報

既存の研究に画期をもたらしたコットが、バフチーンのカーニヴァル理論を援用しシェイクスピア作品に流れる「歴史のメカニズム」を大胆に読み解く。

ヤン・コット[コット,ヤン]

高山 宏[タカヤマ ヒロシ]

内容説明

ヤン・コットは名著『シェイクスピアはわれらの同時代人』で、それまでの研究とは一線を画すコペルニクス的転換をもたらした。コットの研究はシェイクスピア劇全体を眺め渡して、その底に太く流れる歴史的深層海流とも言うべき「歴史のメカニズム」が登場人物の全行為、あらゆる意図に貫かれていることを明確にあぶり出してみせたのである。また、本書に特筆すべきは、バフチーンのカーニヴァル論が援用されていることで、聖と俗、嘲笑と歓喜、死と再生等に注目することによってシェイクスピアの豊饒な宇宙がより一層鮮やかに描き出されている。

目次

フォースタス博士のふたつの地獄
ボトム変容
『嵐』、あるいは繰り返し
『アイネーイス』と『嵐』
断想(プロスペロー、あるいは舞台監督;『乱』、あるいは世界の終り;残酷なウェブスター)

著者等紹介

コット,ヤン[コット,ヤン] [Kott,Jan]
1914‐2001年。ポーランド・ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学で法律を学び、卒業後パリに留学し、帰国後ナチ占領下でレジスタンス運動に身を投じる。戦後、演劇評論、文学研究、翻訳家として活躍。ワルシャワ大学教授、アメリカに移住後はイェール大学客員教授等を歴任した

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年高知県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。首都大学東京教授、明治大学教授を経て、大妻女子大学教授。17、18世紀の英文学が専門で、美術史、文化史の著作・翻訳が多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

20
「シェイクスピア・カーニヴァル」はバフチンの 「ポリフォニー論」でシェイクスピア喜劇『真夏の夜の夢』を論じた。登場人物たちの対話が何層にも重ねられていくのだ。王の結婚と恋愛状態の娘は父によって許婚を決められている(『ロミオとジュリエット』の喜劇版)、町芸人達の結婚式の前座の芝居が、結婚というクライマックスに向かってどんちゃん騒ぎのような。その登場人物であるボトム(底の意味がある)がロバに変身させられる。森は神々の世界なのだ。「ボトム変容」は小島信夫『別れる理由』の解説にもなっていて面白い。2025/10/17

飯田一史

1
バフチンのカーニヴァル論と作品成立当時のヘルメス主義思潮を道具に、現代の常識では見えないシェイクスピアの相貌を炙り出す。蜷川幸雄も参照したという。2018/12/28

かいん

1
遅まきながら、シェイクスピアを読もうと思い、予備知識持つのに良いかなと手にとってみた本。 シェイクスピア初心者向けではなかった。取り敢えず読破。一通り作品に目を通していないと、内容がよく理解できない。 作品を読んでから、改めて読み返したい。2017/05/19

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