ちくま学芸文庫
微積分入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096982
  • NDC分類 413.3
  • Cコード C0141

出版社内容情報

微積分の考え方は、日常生活のなかから自然に出てくるもの。∫やlimの記号を使わず、具体例に沿って説明した定評ある入門書。解説 瀬山士郎

内容説明

微積分は高校数学のクライマックス。マスターすれば数学の世界はぐんと広がるけれど、ここでつまずいてしまう人も少なくない。それは「平均変化率」とは「極限値」とか、馴染みのない概念がいきなり登場するからだ。本書で著者ソーヤーが強調するのは、微積分の考え方はもともと単純な疑問から自然に生じたということ、そして計算や公式の意味をきちんと理解するのが大事だということ。そのような心がけでのぞめば、limや∫などの記号を使わなくても微積分のココロは十分にわかるはず。こまやかな教育的配慮の行き届いた、定評ある入門書。

目次

第1章 微積分法を学ぶには何を知らねばならないか
第2章 速さの研究
第3章 速さの変わる最も簡単な場合
第4章 高いベキの場合
第5章 結果を拡張すること
第6章 微分法とグラフ
第7章 加速度と曲率
第8章 逆の問題
第9章 円と球、正方形と立方体
第10章 直観と論理

著者等紹介

ソーヤー,W.W.[ソーヤー,W.W.] [Sawyer,Walter Warwick]
1911‐2008年。イギリス生まれの数学者。英国内の大学のほか、米国、カナダなどの大学でも教鞭をとった。一般向けの数学書の執筆でも知られる

小松勇作[コマツユウサク]
1914‐2004年。石川県生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。東京工業大学教授、のち名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

34
1961年初出。曲線は運動の完全な記録である(084頁)。数学の目的:真実を自分で見つけ、真実をありのままに知ること(099頁)。y=1/x2(二乗)のグラフや、y=∛x2(三乗根)のグラフは面白い(110頁)。更なる学習には、ダレル、パルマー、ライト『初等代数』、フォードリー、ダレル『学校の微積分法』、ダレル、ロブソン『初等微積分法』、ピアッジオ『微分方程式』、ハーディ『純粋数学』等を紹介している(181頁~)。参考にしたい。突き放した言い方かもしれないが、根本的な概念を与えてくれる本をみつけるまで、2016/05/09

ケニオミ

10
微積分は嫌いです。しかし、日経新聞で最も分かりやすい微積分入門書と紹介されていたので、微かな希望を信じて、手に取ることにしました。その結果は・・・、またあえなく轟沈!!! 今度の今度は思い知りました。今後は微積分の本は二度と手にしません。2016/05/18

ろくしたん

2
入門書としては最適。この著者のほかのやつも読んでみたい2022/06/05

とりぞう

2
日経新聞にレビューが出ていたのだと思う。まず、本書レベルの「微積分入門」書がいくらでもあることは指摘しておきたい。加えて本書の単行本は1970年に出たものであることも意識しておきたい。すなわち訳語がとても「古い」のだ。とくに前半部分は「読みにくい」レベルの「古さ」。本書の内容を理解したいというような人は、もっと新しい本を読めば良い(あるいは本書の原書を読む)だろう。なお、数学が「苦手」だったことがある人に、本書は理解できないだろうと思われることも追記しておきたい。(積分の話で面白いところもあったけれど)。2016/01/14

渓流

1
久しぶりに数学のシナプスの回路を活性化させてみるか、2016/02/07

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