ちくま学芸文庫<br> 資本主義から市民主義へ

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ちくま学芸文庫
資本主義から市民主義へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096197
  • NDC分類 331
  • Cコード C0131

出版社内容情報

来たるべき市民主義とは何か。貨幣論に始まり、資本主義論、法人論、信任論、市民社会論、人間論まで、多方面にわたる岩井理論がこれ一冊でわかる!

内容説明

貨幣は貨幣だから貨幣なのだ。貨幣を根拠づけるものはただ貨幣だけ。言語・法・貨幣の、社会と人間を貫く自己循環論法こそが、恐慌も生めば、自由をももたらす。それを踏まえて、われわれはどのような市民社会を構想すべきか。資本主義を超えて、来たるべき市民主義とはいかなるものか。貨幣論に始まり、資本主義論、法人論、信任論、市民社会論、人間論、そして倫理論まで、経済学や社会哲学を縦横に論じつつわかりやすく解説。次代の社会像を示す!

目次

第1章 貨幣論
第2章 資本主義論
第3章 法人論
第4章 信任論
第5章 市民社会論
第6章 人間論
補章 倫理論

著者等紹介

岩井克人[イワイカツヒト]
1947年生まれ。東京大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学Ph.D.取得。イェール大学助教授、東京大学経済学部教授等を経て、国際基督教大学客員教授、東京大学名誉教授、東京財団名誉研究員。著書に、Disequilibrium Dynamics(日経・経済図書文化賞特賞)、『貨幣論』(サントリー学芸賞)、『会社はこれからどうなるのか』(小林秀雄賞)ほか

三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年青森県生まれ。文芸評論家。『現代思想』『大航海』編集長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

22
2006年初出。1999年のものから収録。インタビュー形式。人間は投機するサル(019頁)。貨幣は貨幣として使われるという自己循環論法によって価値が支えられている(024頁)。中心と周縁のあいだの価値体系 の差異性こそ、産業資本主義的な利潤の源泉(032頁)。貨幣をもつことは、未来に向けた投機にほかならない(038頁)。資本主義経済は不安定システムで、安定性を保つには制度や機関があるため(049頁)。市場だけではない。この視点は重要で、レギュラシオン理論にも連なるであろう。  2014/11/01

中年サラリーマン

17
じゃあ、どーすんの?っていうところに多少の不満は残るにせよ、途中マルクス主義とかいろいろな道をとおってきたけど結局資本主義ってのは価値観の差異をを利用していく運用でありそのためには形式的でなければならない。資本主義を動かしているキーワードとしては言語、法、貨幣の3つであるということは理解した。自己循環論法の切り口は素晴らしい。ただ、未来に希望がもてなくなるけど・・・2014/05/11

浅香山三郎

13
これまでの岩井さんの研究を三浦さんとのやり取りで位置付け直す。岩井さんの少なくとも、ちくま学芸文庫になつてるものは、読んだ筈なのだが、かなり忘れてゐた。「貨幣は貨幣だから貨幣である」といふ自己循環論法については、岩井さんの代表的な主張だが、言語や法もさういふものだといふ議論。或いは、法人や信任といふ仕組みの中の倫理の存在、国家と資本主義の原理とは別に働く市民社会の役割など、これまでの岩井さんの研究を拡張して、話が多岐に及ぶ。その後現在のトランプ大統領当選に至る現象をいまだう読み解くか聞いてみたい。2017/01/21

ネコ虎

12
信任論へ至る思考のプロセスがやや理解できたが、全体として難しい。信任論それ自体についての説明が何度も同じ言い回しが出てくるだけでそれ以降へ深まっていかないのは残念。それにしても対談者の三浦雅士氏が岩井克人氏の解説の邪魔ばかりしている。折角具体的に説明しようとしているのに、混ぜっ返すし、カントだなんだと訳の分からない方へ誘導する。もう少し控えて欲しかった。 信任論とは何かの解説です。 「伝統的な経済学は、この社会の人間関係をすべて契約関係として理解しようとしている。民法の基本原則に「契約自由の原則」がある。2017/05/20

カイロス時間

9
貨幣を一つのきっかけとして、資本主義について考えていく対談。貨幣の存在を支えているのは、人がそれを貨幣とみなすからという理由だけであり、その存在は無根拠であるというのが岩井理論の枢要。同じ無根拠性を法と言語にも見出し、それが人間の根源であるとまで論を広げていく。また、人は無根拠に耐えられず理論を作るが、無根拠であることは覆せない。だからそこに文学が来る、とも。その当否の判断は学者達に任せるとして、自分はこの説明をどう自分の思考に反映させるかを考えていきたい。特に理論の代わりに来るという文学の存在について。2021/10/14

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