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ちくま学芸文庫
人間理解からの教育

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480095312
  • NDC分類 371.234
  • Cコード C0137

内容説明

子どもの丈夫な身体と、みずみずしい心と、明晰な頭脳を育てよう―シュタイナーの教育では、人間の一生全体を視野に入れ、子どもの自然な成長に沿って、それにふさわしい能力を伸ばそうとする。そして、自分たちの目標が実現できるように手助けする。本書はシュタイナーが独自の教育について語った最後の教育講座の講義録。子どもたちの教育で、最も重要なことが、短くわかりやすくまとめられており、シュタイナー・カレッジの教員養成コースで最初に読むべき一冊として推薦されている。子どもたちの未来への歩みの可能性を提示する、シュタイナー教育論のすばらしい入門書。

目次

真の人間認識の必要性
遺伝と個性
年齢に応じた教育の課題
模倣と想像力
書き方の授業
物語
植物学
動物学
懲罰
教師の条件
形態感覚
算数
幾何学
芸術教育
外国語
オイリュトミーと体操
生活に結びついた授業
現実に即した授業
学校組織について

著者等紹介

シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925年。オーストリアの哲学者。自らの思想を人智学として樹立。のち、スイスにおいて、教育、芸術、農業、医療等で人智学運動を行う

西川隆範[ニシカワリュウハン]
1953年京都市生まれ。シュタイナー幼稚園ゼミナール(ベルン)客員講師などを経て、多摩美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

13
これがちくま学芸文庫に入った意味とは、不思議な選択だな。エミールを彷彿とさせる理想主義的な教育理論、時折はさまれる科学の発達を完全否定する似非科学は無視しておけばいいのだろう、その説明の手法はさておき、主張する教育システムはそれぞれがちゃんと考えられているようには思う。だがしかし、これを実践するとなると、教育者がわがマニュアル化に陥らないように最大限の注意を払わないと、大変なものになりそうだ。それでも現在の一般の学校教育の一部にもその精神はほんの少しは反映されているかも。2016/05/03

壱萬参仟縁

8
1924年初出。「教師は、想像力のいとなみを発展させることができなくてはなりません」(055頁)。はーい、がんばります。9,10歳の教育では外国語学習が重要だとわかる(188頁~)。していれば、評者は遅すぎた(苦笑)。おやじが、クルマで演歌のカセットテープを聴かせていたから。こんなおやじでは、子供は能力が伸ばせず、遅咲きになるのはやむを得ないか。せいぜい、演歌schmalty Japanese balladとして発信していくことしか考えられない。学校の先生だけが教師でない。親も、家庭教師も教える人なのだ。2013/05/20

えんぴつ

1
先月相模原のシュタイナー学園のオープンデイで公開授業に参加させてもらった。子安先生のミュンヘンの小学生とシュタイナー入門、オイリュトミーなどぐらいしか知識がなかったので読んでみた。百年前は奇異だった輪廻転生の考えも今では会話で普通に出てくるし、これからまた見直される教育方法ではないかと思う。文字や数との出会わせ方がお話のようで、9.10才まで詰め込まずゆっくり喜びの中で学ばせるということかな。7才から14才まで担任が変わらないというのも良い面もあるが、教員にとってはかなり大変そう。2025/06/05

チコちゃん

1
読み初めは宗教っぽいと思ったけど、読了後は心の躍動を感じた。つまりとっても面白く興味深かったわけで。目から鱗。教育において知識に焦点をあてるのではなく、人間の側に焦点をあてて、それぞれの時期に合わせた教育を提唱している。著者は哲学者でもあるので、所々理解が難しかった箇所はあるものの、平易な文章でシュタイナー入門書という感じ。教育に関し抽象的な議論をしているのではなく、大変具体的で実践的な内容だった。人間と教育の可能性を感じさせてくれた本。あのミヒャエル・エンデも関係があったなんてね。2013/05/01

tsun

0
人智学を通して人間認識を得なくてはならない。 シュタイナーは人間を身体・心魂・精神の3つからなる存在としてとらえ、独自の教育論を展開している。 教えることは、子どもに無縁なことに関わらせることである。物理を物理学として教えるのでなく、物理現象に関して、生活から出発することが大切である。これはどの教科にも言えることである。 子どものことを知っているだけでは、十分ではない。人間を知る必要がある。2013/10/01

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