内容説明
暴帝ネロの自殺後、ローマ帝国に泥沼の内乱が勃発した。各地の総督がその配下の軍隊に担がれて、次々と皇帝となったのである。紀元69年1月1日、ゲルマニア軍のウィテッリウスは、ヒスパニア総督であった元首ガルバに叛旗を翻す。アレクサンドリア軍からは、ウェスパシアヌスが皇帝として奉戴されていた。その結果、多くの市民の血が流れ、三人の皇帝が斃れた。そこには、人間の欲望が絡みあい、殺戮、陰謀、裏切りなど、凄まじい政争が繰り広げられた。本書は、希代の歴史家タキトゥスが、この同時代の壮大な歴史ドラマを、臨場感溢れる雄渾な筆致で記録したローマ史の大古典。
目次
序
ローマ帝国の状況
ガルバとピソの養子縁組
オトの叛逆
ガルバの抵抗と最期
ゲルマニア軍の蜂起とウィテッリウスの擁立
ウィテッリウス派の将兵、イタリアへ進撃開始
オトと首都と属州
首都の不穏な気配
オトの出陣〔ほか〕
著者等紹介
タキトゥス[タキトゥス][Tacitus,Cornelius]
56頃‐120年頃。ローマ帝政初期の歴史家。元老院議員として、法務官、執政官を務め、晩年にはアシア属州(小アジア西部)知事となる。共和政への郷愁と元首政への疑問を文筆活動の主題とし、『雄弁家についての対話』『同時代史』『年代記』などを著わす
國原吉之助[クニハラキチノスケ]
1926年、広島県に生まれる。1953年、京都大学文学部卒業。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
富士さん
Francis
feodor
白神 健吾
-
- 和書
- ガブちゃんのぼうけん