出版社内容情報
オイラー、モンジュ、フーリエ、コーシーらは数学者であり、同時に工学の課題に方策を授けていた。「ものつくりの科学」の歴史をひもとく。
内容説明
工学とは「ものつくりの科学」である。動力を効率よく伝達する歯車の歯型はどのような曲線なのか。蒸気機関が出せる動力と効率は何によって決まってしまうのか。オイラーは伸開線によるインボリュート歯車を、カルノーは熱の理論を樹立した。「ものつくり」は科学に問いを課し、また科学から方策を授かってきた。本書は、その工学の歴史を、おもに機械工学と力学の話題を中心に展開した。技術開発や研究が最先端に達し、もはや参考となる文献・資料がなくなったとき、その解決のヒントは歴史のなかにある。幕末維新や近代日本に関する研究成果も意欲的に取り入れた力作。資料・図版を多数収録。
目次
古代の機械技術と技術学―紀元前5世紀から後9世紀ごろまで
中世の機械技術と技術学(10‐14世紀)
ルネサンス期の機械技術と技術学(15,16世紀)―技術と科学の結合
動力学の誕生と発展(17世紀)―ガリレオからニュートンまで
動力学の展開(18世紀)―解析力学の完成
産業革命と近代エンジニア(18、19世紀)
エコル・ポリテクニク―工学と工学教育の誕生
近代機械工学の夜明け
産業技術の発展と機械工学
機械工学の専門分化と発展1―材料力学、機械力学
機械工学の専門分化と発展2―流体工学、熱工学
近代日本―機械工学の導入と定着
機械工学の現在と未来
終章―工学史への招待
著者等紹介
三輪修三[ミワシュウゾウ]
1931年、名古屋市生まれ。名古屋大学工学部機械学科卒業。(株)明石製作所で振動計測機器の研究開発と設計に従事。その後、青山学院大学教授、同大理工学部長、同大副学長を歴任。同大名誉教授。日本機械学会名誉員。専攻は機械振動学、音楽音響、機械工学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
オザマチ
ほぼひつじ
ジョニジョニ
サンセット