ちくま学芸文庫
世界美術への道―岡本太郎の宇宙〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 543p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093752
  • NDC分類 704
  • Cコード C0170

出版社内容情報

殷周、縄文、ケルト、メキシコ。西欧的価値観を突き抜け広がり深まるその視線。時空を超えた眼差しの先の世界美術史構想を明らかに。

内容説明

西欧的価値観を突き抜け、日本の伝統を踏み越えて、岡本太郎のまなざしはさらに拡がり、深まっていく。古代からの遺産に生命の絶対感を見、現代人の心の深奥にこの初源的な感動を求める。中国・殷周の青銅器、日本の縄文、ヨーロッパのケルト、ユーラシアの騎馬遊牧民文化、中南米のプレ・コロンビア文化。美の範疇に入れられてこなかった、時代も地域も違うものから、相互に共鳴する、時空を超えた新しい美の世界が浮かび上がる。本巻は『美の呪力』、泉靖一氏との対談『日本列島文化論』を収録、彼の世界美術史構想を鮮やかに展開した「宇宙を翔ぶ「眼」」が掉尾を飾る。

目次

すさまじい美学について
美の呪力
日本列島文化論―日本人は爆発しなければならない(対話)
遙かなりユーラシア草原
中南米に見る生命の深淵
宇宙を翔ぶ「眼」
岡本太郎年譜

著者等紹介

岡本太郎[オカモトタロウ]
1911‐96年。父は漫画家・岡本一平、母は作家・岡本かの子。29年渡仏、地象芸術、シュルレアリスムの運動に参加。パリ大学で民族学、哲学を学び、バタイユらと活動を共にした。40年に帰国、42年中国戦線に出征。46年に復員後、花田清輝らと「夜の会」を結成し、アヴァンギャルド芸術を推進した。『今日の芸術』『日本の伝統』はベストセラーとなった。70年、大阪万博テーマ館のプロデューサーとして「太陽の塔」を制作。以後、テレビをはじめとするあらゆるメディアを通じて発言と行動をつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

43
2013.07.24(初読)岡本太郎著。2013.07.22 (カバー) 西欧的価値観を突き抜ける。  日本伝統を踏み越える。 広がる眼差し、深まる思想。 古代からの遺産に生命の絶対感を見る。 現代人に初源的感動を与える。 日本-沖縄。 ヨーロッパ-ケルト。 ユーラシア-騎馬遊牧民族。 中南米-プレ・コロンビア文化。 時空を越えた新しい美たち。 (岡本太郎) 1911-1996、父漫画家岡本一平、母。かの子、作家、歌人、小説家。  2013/07/24

i-miya

39
2013.08.19(つづき)岡本太郎著。 2013.08.18 この石積みのイメージをさらに推し進めれば、朝鮮のタン、中国のアオ、蒙古のオボ、など北方ユーラシア大陸一帯に広大な分布をしているシャーマニズムの堆石の聖所と同じ系列のように思われる。 Ⅱ.石がもし口をきいたら。 青山で幼いころ育つ。 山陰につれていってもらった。 幼いこころには天地全てが命である。 まわり中からそれぞれ。 息吹をもって話しかけてくる。 子供の感性は人間生命の根源でもある。 2013/08/19

i-miya

34
2013.08.17-2(読んだわけではありません、日経新聞社会面)(見出1=岡本太郎氏、初期の挿絵) (見出2=坂口安吾の小説向け、54点公開) (写真=「花妖」の連載11回の挿絵) (本文) 画家の岡本太郎が新聞連載小説のために描いた挿絵の原画が岡本太郎記念館(東京青山)の展覧会で初公開され、注目。 1947.02から東京新聞、安吾小説、挿絵のついた小説は5月打ち切られた。 長年個人宅に保管されていたとみられる。 2013/08/17

i-miya

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2013.08.13(つづき)岡本太郎著。 2013.08.13 (今福龍太解説、つづき) クルト・セリグマンが見せてくれたという太郎、ピラミッド、メヒコ。 人間主義=ヒューマニズム=という狭い枠を突き破る「呪術」と呼ばれる理法の古くてかつ新しい可能性を見てとった。 メリアメリカ。 宇宙的孤独、既に引き受けていた太郎、その逆流するエネルギーの奔流を押しとどめる理由はなかった。 ☆ 現実のメキシコ訪問は、1963だった。 「太陽の塔」と「明日の神話」とがここから生まれた。 2013/08/13

i-miya

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2013.08.16(つづき)岡本太郎著。 2013.08.16 イヌクシユク-イヌイット。オボ=チベットの素朴な石積み。 チャンスン(長スン)=朝鮮、石積みの上に人の姿を彫った細長い木の標(きがえ)。 済州島の石像トルハルバン(石親爺)の原型と知った太郎。 『青春の友、カイヨワ』(1979)。 (本文) ◎『すさまじい美学について』。 殷周の銅器の美しさ。 パリに渡って間もない頃。 すべてがヨーロッパ化すればするほど、何か自分の中に残っているもの、がある、何かはわからなかった。 2013/08/16

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