出版社内容情報
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内容説明
「プラハの春」を弾圧するためにソ連軍戦車がチェコの首都に侵入した1968年の事件についての鮮やかな論評「言葉と戦車」を中心に、1946年の「天皇制を論ず」から2005年の「60年前東京の夜」まで、著者が何を考えつづけてきたかを俯瞰できる27の論稿群を集成。たんなる学究の徒の貌ではなく、現実の政治と社会に対する透徹した思考と強靱な思想が屹立する。全篇発表時の初出より収録。
目次
天皇制を論ず
逃避的文学を去れ
知識人の任務
日本文化の雑種性
雑種的日本文化の課題
天皇制と日本人の意識
西欧の知識人と日本の知識人
戦争と知識人
日本の新聞
安保条約と知識人
言葉と戦車
ベトナム 戦争と平和
わが思索わが風土
危機の言語学的解決について
軍国主義反対再び
遠くて近きもの・地獄
教科書検閲の病理
『加藤道夫全集1』読後
「過去の克服」覚書
再説九条
戦後五十年決議
原爆五十年
「心ならずも」心理について
サラエヴォと南京
また9条
60年前の夜
著者等紹介
加藤周一[カトウシュウイチ]
1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティック詩集』などを刊行。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yumiha
まると
壱萬参仟縁
シンドバッド