ちくま学芸文庫<br> 言葉と戦車を見すえて―加藤周一が考えつづけてきたこと

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ちくま学芸文庫
言葉と戦車を見すえて―加藤周一が考えつづけてきたこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480092380
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

「プラハの春」を弾圧するためにソ連軍戦車がチェコの首都に侵入した1968年の事件についての鮮やかな論評「言葉と戦車」を中心に、1946年の「天皇制を論ず」から2005年の「60年前東京の夜」まで、著者が何を考えつづけてきたかを俯瞰できる27の論稿群を集成。たんなる学究の徒の貌ではなく、現実の政治と社会に対する透徹した思考と強靱な思想が屹立する。全篇発表時の初出より収録。

目次

天皇制を論ず
逃避的文学を去れ
知識人の任務
日本文化の雑種性
雑種的日本文化の課題
天皇制と日本人の意識
西欧の知識人と日本の知識人
戦争と知識人
日本の新聞
安保条約と知識人
言葉と戦車
ベトナム 戦争と平和
わが思索わが風土
危機の言語学的解決について
軍国主義反対再び
遠くて近きもの・地獄
教科書検閲の病理
『加藤道夫全集1』読後
「過去の克服」覚書
再説九条
戦後五十年決議
原爆五十年
「心ならずも」心理について
サラエヴォと南京
また9条
60年前の夜

著者等紹介

加藤周一[カトウシュウイチ]
1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。早くからヨーロッパ文学や日本の古典文学を読む。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『一九四六・文学的考察』『マチネ・ポエティック詩集』などを刊行。つねに広い視野に立って、文明批評を展開。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yumiha

26
「私の民主主義の定義は、強きを挫き弱きを援く」という言葉に、忘れていたものを思い出すような懐かしさを感じた。イマドキは、弱い者にもへばりついて、搾り取ろうとする輩のニュースばかりだからね。岸信介が議席の多数をたのんで、ロクに論議もせず深夜に安保条約を可決・承認した、というくだりは、つい数日前の国会を思い出させた。ベトナム戦争の分析は、ISにつながるもろもろへの示唆があるように思った。「悪徳が戦争を準備し、美徳が戦う」は深い。2017/06/22

まると

25
ロシアによるウクライナ侵攻の折、プラハの春を扱った表題作が参考になるかと手に取ったが、時代背景が違い過ぎて参照程度にとどまった。「大国に対する小国の力の源泉は、何よりも精神であり正義の言葉である。それがなくては圧力に到底耐えぬくことができないだろう」。この言葉を認めただけでも読んだ甲斐があったと考えたいところ。27ある論文の大半は、戦後の左翼的知識人を代表する論理構成だが、時事性の高いものほど現代に当てはめるにはちょっと古すぎる。名著「日本文学史序説」の着想論文ともいえる「戦争と知識人」は興味深く読めた。2022/05/12

壱萬参仟縁

13
高校で非常勤講師をしていた時に、加藤先生はお亡くなりになったのを思い出した。戦争は、資本主義、産業の膨張、軍国主義などの下(基盤)にある(013頁)。平和の上には何が築けるか。健康、幸せ、自由ではなかろうか。今朝のニュースでは5年後には高校日本史を必修にする動きがあるという。世界史必修に加わるのだろうか。天皇制には批判的な著者(023頁)。自国文化への関心が薄れていった時代(149頁)。わたくしはせめて通訳案内士の学習を通じて取り戻して魅力を発信しようとしている。容易なことではないと自覚している。2014/01/06

シンドバッド

2
大江健三郎がいつも手元に置いて読んでいる本の一つ。 加藤周一の原点。2016/08/03

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