内容説明
経済学に数学を用いるには、物理学者が行うようにまずは特殊な個別の問題を数学的に記述し、厳密な証明を与えつつ理論を一般化していかなければならない―ヒルベルトを師と仰ぎ、量子力学の数学的基礎付けで若くして不朽の業績を挙げたフォン・ノイマンは、経済学をも厳密な“科学”と捉えた。第1巻におけるゼロ和2人ゲームの定式化を踏まえ、本巻ではプレイヤーが3人以上の場合のゼロ和ゲームについて議論を展開し、n人ゲームの一般論へ向けた基礎をさらに積み上げていく。全3巻の中核をなす議論である。
目次
第5章 ゼロ和3人ゲーム(予備的考察;単純多数決3人ゲーム ほか)
第6章 一般理論の定式化、ゼロ和n人ゲーム(特性関数;与えられた特性関数をもつゲーム ほか)
第7章 ゼロ和4人ゲーム(予備的考察;立方体Qの特別な点についての議論 ほか)
第8章 参加者n≧5の場合についての若干の考察(ゲームのさまざまな類のもつ自由度;対称な5人ゲーム)
第9章 ゲームの合成と分解(合成と分解;理論の修正 ほか)
著者等紹介
モルゲンシュテルン,O.[モルゲンシュテルン,O.][Morgenstern,Oskar]
1902‐77年。ドイツ、ゲルリッツ生まれの経済学者。ウィーン大学で教鞭を執った後、1938年にプリンストン大学に移る。ゲーム理論研究のほか、ビジネス・サイクル理論や国際貿易などについて優れた研究を行った
ノイマン,J.フォン[ノイマン,J.フォン][Neumann,John von]
1903‐57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。1930年に渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた
銀林浩[ギンバヤシコウ]
1927年生まれ。明治大学名誉教授
橋本和美[ハシモトカズミ]
1933年生まれ。元明治大学教授
宮本敏雄[ミヤモトトシオ]
1913‐2001年。元関東学園大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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