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ちくま学芸文庫
奇談異聞辞典

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  • サイズ 文庫判/ページ数 734p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091628
  • NDC分類 914.5
  • Cコード C0193

内容説明

江戸時代の随筆集は怪談奇談の宝庫である。博覧強記の柴田宵曲が、『耳嚢(みみぶくろ)』『甲子夜話』をはじめ107種もの随筆集から奇談異聞の記事を抜粋、見出しをつけ、五十音順に配列した本書は、近世奇談随筆の一大アンソロジーである。おびただしい文献から選り抜かれた奇談異聞の数々は、まず読物として面白く、同時に、河童・天狗・竜・狐狸・魚怪・幽霊・化物屋敷・ろくろ首・舟幽霊・異人・奇石・隠し里など、全国各地の怪異妖怪譚の貴重な資料集でもある。

著者等紹介

柴田宵曲[シバタショウキョク]
1897(明治30)年、東京市日本橋区の商家に生まれる。中学を中退後、上野図書館に通って独学で俳句、短歌、文章に精進。ホトトギス社に入社し編集に従事、寒川鼠骨に師事して『子規全集』編纂に尽力した。三田村鳶魚の著述にも協力。1966(昭和41)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

19
江戸期の闇に潜んでいた怪異、怪談奇談がアホみたいに大量に詰め込まれている。もう本当に心底面白い。現代社会からは想像も出来ないくらいに深く暗い闇が広がっていた時代にはあやかしは人々の中に強烈なリアリティをもって存在していた。世界がまだ人間に支配されていない時代。既に滅び去り物語としてその残滓を僅かに感じ取ることしか出来ない時代。その香りを嗅ぐだけで興奮してしまう。あ。現代文訳は掲載されていませんのでそこはご注意を。2018/02/04

シンドバッド

7
甲子夜話を、生きている間には、やはり、読みたくなりました。定年後の、お楽しみでしょうか⁈ 本書は、おもしろ尽し です。2014/09/10

イソテルス

6
江戸時代の随筆から奇怪な話を抜粋して集める。河童や天狗などの妖怪ものから、山の不思議など神気を感じさせる話、異人の迷信まで、納める話の幅は広い。古道具屋で買い求めた古兜をかぶっていて背後から切りつけられる話や、見知らぬ男に首を括る約束をしてしまう話など、理解不能で不気味さが際立つ話に魅力を感じた。異鳥の肉を鍋で煮たところ、肉が夥しく増え鍋の蓋を持ち上げるほどになった、というような小ネタも良い。2013/08/31

shunkichi

2
しばらく、読メは放置していたなあ。反省。 で、読んだぞ! 面白い! これのよいところは、現代文にしていないところ。 あと、情報量がすごい! これをもとに、図書館で「日本随筆大成」とか借りれば、ずっと楽しめるなあ。 江戸くらいなら翻刻してあれば読めるようになったので、もう老後の心配も(なんの?)なしさ。ふふふ。 空中に帆船をみた!とか、19世紀の米の幽霊飛行船騒動を彷彿とさせる話とか、あと、タイムトラベルを示唆するものとか、ほんとに楽しい。2014/12/06

Takashi Edamoto

2
辞典系なので流し読み、拾い読み。 すご過ぎる。古今の怪談、奇談、異聞を集めている。分量が多すぎるので、辞典として使わざるを得ないが、原典に当たる手間が大幅に省けるのは素晴らしい。 出典もはっきり記載されており、索引も役に立つ使える辞典である。 折に触れて拾い読みしたい一冊。2013/09/16

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