ちくま学芸文庫
文化と抵抗

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091369
  • NDC分類 934
  • Cコード C0110

内容説明

「闘う知識人」が最後に言いたかったことは何か。排他主義的・分離主義的な西欧的価値観に鋭い異議を唱え続けたサイードが、反体制的な批評で知られる米国の独立ラジオ局から、長期にわたる継続的なインタヴューを受けてきたことはよく知られている。本書は、そのうちの1999年以降、逝去の7か月前までの肉声をまとめたものである。帝国主義と“テロリズム”の起源について、マスメディアの欺瞞、それに対抗する批判的精神、抵抗運動において文化が果たしうる役割について―。刻々と変化するパレスチナ情勢をとおして、20世紀を代表する思想家が語る。本邦初訳。

目次

第1章 一国家二国民案
第2章 インティファーダ・二〇〇〇―パレスチナ人の蜂起
第3章 彼らが望むのは、わたしの沈黙だ
第4章 テロリズムの起源
第5章 対イスラエル闘争―パレスチナ人の視点
第6章 勝利の会合の場で

著者等紹介

サイード,エドワード・W.[サイード,エドワードW.][Said,Edward W.]
1935年、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学で英文学・比較文学を教える。2003年没

バーサミアン,デーヴィッド[バーサミアン,デーヴィッド][Barsamian,David]
米国コロラド州在住。独立系ラジオ局プロデューサー

大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学教授

大貫隆史[オオヌキタカシ]
1974年生まれ。釧路公立大学准教授

河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。京都ノートルダム女子大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

2
2008年初版。サイードの本は初めてですが、インタビューをまとめたものなので読みやすいものとなっています。一つの土地に2つに民族の共存しか方法がないというのが著者が主張でした。あと、メディアや文化人の立ち位置の認識の必要性も指摘しています。この本から、サイードの著作に進んでみるのがいいかもしれませんね。2012/07/14

matabesu

1
精神的牢獄とは、無知と無関心のことだってさ2008/08/19

ジャスミン

0
the streetを巷の意見と訳してあったりとにかく訳が秀逸。 キリスト教右派がイスラエルを支援するのはユダヤ人をイスラエルに閉じ込めるためであるというサイードの読みは当たりじゃないかと思ったり。 帝国主義的な何かの問題点がよくわかる良書。2013/08/15

Gimmikc

0
支配の狡猾さと杜撰さ、抵抗のつたなさ。文化の役割をもう一度見直したいが、衣食足りて礼節を知るとの言葉もあるし・・・2008/03/10

coyu

0
『めげずに先に進むしかない。』2008/08/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14863
  • ご注意事項