内容説明
プラトンは観念と生活との間の深淵は対話で架橋できると考えた。対話は一般的かつ専門技術的双方の意味で哲学的であり、われわれがしっかりした基盤と信じてきたものの虚構的な性格を論証してしまうからだ。批判的合理主義的立場に対し、「anything goes」(何でもあり!)と相対的な立場をとる著者が贈る対話という知的営み。思考の盲点や偏見に陥ることなく客観的・経験的な妥当性から導き出される知への道を示し、犀利な分析と明晰な洞察による、研ぎ澄まされた批判を展開する。
目次
第1の対話(1990年) 知とは何か―プラトン『テアイテトス』を題材に
第2の対話(1976年) 科学とは何か―占星術、伝統医療をめぐって
第3の対話(1989年) 知恵とは何か―物語としての知
著者等紹介
ファイヤアーベント,ポール・K.[ファイヤアーベント,ポールK.][Feyerabend,Paul K.]
1924‐94年。ウィーン生まれ。天文学、物理学を学んだ後、カール・ポパーに師事。UCLAバークレイ校、チューリヒ工科大学などで教鞭を執る。多様な価値観の共存が科学や知の原動力であるとした。「好戦的哲学者」「知のアナキスト」と評された20世紀の最も独創的な科学哲学者の一人
村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年、東京生まれ。国際基督教大学教授、東京大学名誉教授。専門は科学史・科学哲学・科学技術社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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