ちくま学芸文庫<br> 哲学事典―AからZの定義集

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ちくま学芸文庫
哲学事典―AからZの定義集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090553
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

内容説明

20世紀哲学に新しい展開をもたらし続けてきた、分析哲学の巨頭クワイン。論理学研究から出発し自然科学と哲学が連続した知であることを主張してきた、このアメリカ哲学界きっての大御所が、「心身」「意味」「真理」など哲学古来のテーマはもちろん、「ゲーデルの定理」「自然数」「人工言語」といった論理学や数学の用語まで、幅広いトピックスをユーモア溢れる語り口で軽妙に解説する。肩肘はらずに読める現代哲学入門書であると同時に、随所に織り込まれたクワイン独自の哲学的主張に触れることもできる。クワイン本人が「私自身が楽しんだ」と語る“読む哲学事典”。

目次

Alphabet アルファベット
Altruism 利他主義
Anomaly 異常
Artificial Languages 人工言語
Atoms 原子
Beauty 美
Belief 信仰
Classes versus Properties クラス対性質
Classes versus Sets クラス対セット
Communication コミュニケーション〔ほか〕

著者等紹介

クワイン,W.V.[クワイン,W.V.][Quine,Willard Van Orman]
1908‐2003年。米国の哲学者。主著に『論理的観点から』『ことばと対象』(勁草書房)等。論理実証主義批判から出発し、経験が検証するのは理論全体であり、文や語は体系的文脈の中でのみ意味をもつという、全体論の哲学を提唱。「自然化された認識論」、「翻訳の不確定性」等を導き出した

吉田夏彦[ヨシダナツヒコ]
1928年生れ

野崎昭弘[ノザキアキヒロ]
1936年生れ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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V

3
《ヴォルテールの『哲学辞典』が引き金になって、気儘で目の粗い書物がときおり思い出したように書かれ、かすかな流れを作ってきたが、本書もそれに連なる一冊といえる。》から始まるように、クワインの事典遊びの感があり、彼が楽しそうに書いている情景が浮かんでくる。思い付く単語を並べていくと、「脳内マップ」みたいになるが、それに近い。事典だが、判定的・断定的ではなく、知れば知るほどわからないことは増えていくのだという感触が伝わってくるところには好感がもてる。 ときおり思い出してゆっくり読もう。2018/04/03

愛楊

1
Quine, Willard Van Orman (1987). Quiddities: an intermittently philosophical dictionary. Cambridge, MA: Harvard University Press.2025/01/18

pins

0
★☆☆☆☆数学,言語2013/10/16

sugi

0
数学的な記述が多くて、文系の自分には理解することが難しかった。2023/05/17

Don2

0
事典風に並べられた項目の内訳は①数学、②言語学、③哲学の3種に大きくわけられそうです。比率は2:2:1程度でしょうか。①は残念ながら私には難しくて理解できず。②に関してはあとがきで訳の吉田夏彦先生が言語学者ではない人の趣味に付き合う程度の読み方がよかろうと仰っています。というわけで私は③だけ選んで読みましたので、"読了"と言うのはズルですね…。主張がコンパクトにまとまっており、それこそ事典として利用できそうです。とはいえこの本は、クワイン先生の頭の中をちょっと覗かせて頂くような楽しみ方が一番正しそうです。2018/04/23

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