内容説明
古事記は遠い古代から私たちになにを語っているのか。古事記を構成するひとつひとつの言葉を分析し、本文の文脈に即して意味を確定する全注釈。本居宣長『古事記伝』以来の解釈について、国文学はもとより、民俗学、人類学、神話学等の視点、知見を導入して根本から問い直し、ひとつの世界としてその全体像を明らかにする。西郷古典研究の最高到達点であり、古事記研究の金字塔。第四巻は「天孫降臨」「天孫降臨(続)」「海神の宮」を収録。
目次
第15 天孫降臨(番能迩迩芸命;真床覆衾について;猿田毘古 ほか)
第16 天孫降臨(続)(猿女君;伊勢の猿田毘古;島の速贄 ほか)
第17 海神の宮(海幸彦と山幸彦;塩椎神;文体のこと ほか)
著者等紹介
西郷信綱[サイゴウノブツナ]
1916年、大分県生まれ。東大文学部卒。日本の古代文学研究の泰斗。歴史学、人類学などの成果をとり入れた広い視野で、国文学研究に新しい面を切り拓き、多くの問題を提起した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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