内容説明
武蔵国江戸(武江)300年の詳細な記録。「年表」とはいっても、たんに歴史上の事件を年代順に列記した無味乾燥なものではなく、各時期の江戸の地理の沿革、坊間の風俗、事物の権輿、韵士・墨客・伎芸の動向、気象の変化など、その背景とともに生き生きと記録された、壮大な大河小説にも比肩されうる不朽の名著。本書は、斎藤月岑の刊本を底本とし、それに喜多村〓庭、関根只誠、朝倉無声の補訂を加え、さらに、校訂者今井金吾の補注・解説・詳細な索引を付して完璧を期し、全3巻としたものである。歴史や時代小説に関心ある者の必読書。下巻は、嘉永二年より明治六年まで。
著者等紹介
今井金吾[イマイキンゴ]
1920年、東京神田生まれ。早稲田大学卒業。日本経済新聞社入社、札幌支社長などを経て、現在同社社友。江戸・街道の研究に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。