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ちくま学芸文庫
原典訳 マハーバーラタ〈5〉第5巻(1‐197章)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 565p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086051
  • NDC分類 929.881
  • Cコード C0198

内容説明

パーンダヴァ兄弟はクル族に対し、王国の半分を返還するように要求する。ドリタラーシトラは、一族を全滅させる戦争を避けようとするが、ドゥルヨーダナは聞き入れず、クリシュナたちの講和勧告をも拒否する。クリシュナはカルナが五王子の兄であることを明してパーンダヴァ側に味方せよと勧めるが、カルナは拒絶する。ドゥルヨーダナは、「戦争という祭祀を行なう」と武力行使を強調する。和平交渉が決裂した時、両軍とも戦闘の準備を整える。パーンダヴァ軍ではドリシタデュムナが、クル軍ではビーシュマが総司令官に任命される。女性であったシカンディンは、男性に変身して、ビーシュマへの復讐を誓う。

目次

第5巻 努力の巻(ウディヨーガ・パルヴァン)(努力(第一章‐第二十一章)
サンジャヤの使節(第二十二章‐第三十二章)
ドリタラーシトラの不眠(第三十三章‐第四十一章)
サナツジャータ(第四十二章‐第四十五章)
進軍か和平か(第四十六章‐第六十七章、第六十八、六十九章略)
クリシュナの使節(第七十章‐第百三十七章)
カルナとの密談(第百三十八章‐第百四十八章)
進軍(第百四十九章‐第百五十二章)
ビーシュマの任命(第百五十三章‐第百五十六章)
ウルーカの使節(第百五十七章‐第百六十章)
戦士と超戦士の列挙(第百六十一章‐第百六十九章)
アンバーの物語(第百七十章‐第百九十七章))

著者等紹介

上村勝彦[カミムラカツヒコ]
1944年、東京浅草に生まれる。1967年、東京大学文学部卒業。1970年、同大学院人文科学研究科(印度哲学)修士課程修了。サンスクリット詩学専攻。現在、東京大学東洋文化研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

50
契約が終了し、当然のことながらパーンドゥは土地の返還を求める。ドゥルヨーダナへの年長者、有識者の度重なる説得が、この「努力の巻」の由来。親族間の争いは、やはりかなりゆゆしき事態なのか、これほど止めたのにきかなかったという大義名分が必要だったのか。2017/12/18

荒野の狼

2
パーンダヴァ五王子軍とカウラヴァ百王子軍の間の大戦争直前の交渉が描かれます。登場人物の中で最も人気のある戦士カルナの出生の秘密(商品解説に書かれているので注意)が明かされたり、カウラヴァ側の最初の総司令官ビーシュマの過去が語られたりして、戦争への伏線がはられます。この巻も原典訳であっても、全訳ではなく、78-80、163章などは省略されていますし、ビーシュマとパラシュラーマの息詰まる死闘の中でも省略箇所があります。2011/05/16

みづはし

2
いよいよ決戦が始まりますという巻ですが、基本的にはみんなが講和の道を探して法(ダルマ)を説くというのがこの巻のほとんどですw個人的には、「クンティーがカルナを説得しようとする」ところがこの巻の読みどころです。パーンダヴァとの講和を勧めるクンティーに対し、カルナは「今更母親面しないで欲しい。わたしは恩人であるドゥルヨーダナに報いる必要がある。」という旨の発言をして突き放します。この巻ではカルナとビーシュマの仲の悪さが目立ちます。ビーシュマも何もそこまで言わなくても・・。2014/12/06

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