内容説明
漢の高祖(前206)から、新の王莽(23)まで、『史記』に次ぐ第二番目の中国正史『漢書』全100巻(現行120巻)。帝王の業績「帝紀」、系譜の「表」、文化・地理などの「志」、人々の事蹟「列伝」、その記述は、歴史における個人の役割を重視した。人々の生きざまを、その弱さ愚かさをも含めて克明に描き、人間の運命を洞察する歴史文学として底知れぬ魅力をたたえ、後世史家の範となる。儒教を国教とした董仲舒、『史記』の作者司馬遷、シルクロードを開いた張騫など、第5巻は、今に伝わる傑出した人々が登場。
目次
張馮汲鄭伝第二十
賈鄒枚路伝第二十一
竇田灌韓伝第二十二
景十三王伝第二十三
李広蘇建伝第二十四
衛青霍去病第二十五
董仲舒伝第二十六
司馬相如伝第二十七上
司馬相如伝第二十七下〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
2
列伝その2。主に武帝の臣。漢書の中で一番面白い巻かもしれない。衛青、霍去病や李広、李陵といった武将の話や、田蚡、竇嬰+灌夫の外戚の争いなどなど非常に面白いところであった。また張湯と杜周自身は酷吏でひどい奴らではあったが、その子孫は軒並み有能な人物であったのが興味深い。それにしても文官による上奏文の長さには辟易した。2013/12/12
どすきん
0
衛青・霍去病・李陵(李広)のみ読んだ。
飛燕
0
史記の列伝とかぶってるのが多くて疲れてしまった。後半からちょくちょく史記以降の人物たちの伝なども。2015/01/15
ヒロ@わんこ
0
これまた、確認中。ほとんど読んでる歴史の確認作業のために。2012/04/06