内容説明
「これはエクリチュールについての本である。日本を使って、わたしが関心を抱くエクリチュールの問題について書いた。日本はわたしに詩的素材を与えてくれたので、それを用いて、表徴についてのわたしの思想を展開したのである」。天ぷら、庭、歌舞伎の女形からパチンコ、学生運動にいたるまで…遠いガラバーニュの国“日本”のさまざまに感嘆しつつも、それらの常識を“零度”に解体、象徴、関係、認識のためのテキストとして読み解き、表現体(エクリチュール)と表徴(シーニュ)についての独自の哲学をあざやかに展開させる。
目次
かなた
見知らぬ言葉
沈黙の言語
水と破片
箸
中心のない食物
すきま
パチンコ
中心‐都市 空虚の中心
所番地なし〔ほか〕
著者等紹介
バルト,ロラン[バルト,ロラン][Barthes,Roland]
1915‐80年。フランスの思想家、記号学者。シェルブールの軍人の長男として生まれる。カミュの『異邦人』に触発され“エクリチュールの零度”という観念を抱く
宗左近[ソウサコン]
1919年、福岡県生まれ。詩人、仏文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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