内容説明
19世紀、フランス初の情報紙『プレス』が創刊され、華やかなメディアの時代が幕を開ける。時のトピックスやはやりのスタイル、連載小説や巷の噂…。人々を魅了したこの流行通信(『パリ便り』)は、瞬く間に同時代の文学やファッションに影響を及ぼした。マス・メディアの誕生と展開を通して、ジャーナリズムの側から、文学と都市風俗の流れをとらえ直す画期的な一冊。図版多数掲載。
目次
1 トピックスの発明
2 メディアの市場
3 名の物語
4 市場の中の芸術家
5 文の興行師たち
6 「言説市場」繁盛記
7 都市の物語 物語の都市
8 モードあるいは「真実」の漸進的横滑り
9 モードの専制