内容説明
長野県南部、南アルプスの深く峻しい山々にとりかこまれた山里・遠山(とおやま)。今日では過疎に苦しむ村と人びとは、近代日本の激しい変貌のなかでどのように生き、どのような軌跡を描いてきたのか。ひとつの村・ひとつの特殊を多様な角度から徹底して探究しつつ、“個と共同性”のありようを追求する郷土史。
目次
序章 「ムラ」への眼
第1章 遠山のシンボル
第2章 古層の遠山
第3章 ムラの“御一新”
第4章 山の開発
第5章 戦時下のムラ
第6章 ムラの敗戦
第7章 ムラの近代化
終章 「ムラの思想史」の理念と方法