ちくま新書<br> パレスチナ占領

個数:
電子版価格
¥990
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
パレスチナ占領

  • 平野 雄吾【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 筑摩書房(2025/09発売)
  • 読書週間 ポイント2倍キャンペーン 対象商品(~11/9)
  • ポイント 18pt
  • ウェブストアに20冊在庫がございます。(2025年11月05日 17時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077097
  • NDC分類 319.285
  • Cコード C0231

出版社内容情報

AIが空爆の標的を決定。国際法違反の入植地拡大。狙われる医療施設……。

「ここは死と荒廃と絶望の舞台になっている」



2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。

これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。

その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。


【目次】

はじめに



第一章 ガザ戦闘の実像

1 従軍取材で見たガザ地区北部

2 10・7――襲撃されたイスラエル南部

3 ハマスの肖像

4 民間施設への攻撃

5 パレスチナ難民支援機関の矜持

6 破壊される文化、 消される記憶

7 狙われる地元ジャーナリストと排除される外国メディア

8 隠された人権侵害――イスラエル拘束下の拷問

9 ハマス拘束下の人質たち

10 ホロコーストから10・7ハマス奇襲へ



第二章 占領と抵抗の記憶

1 土地の争い、ナショナリズムの衝突

2 悲劇の始まり――一九四八年を語る

3 ハイジャックの〝女王?ライラ・ハリド――故郷ハイファとオレンジ

4 拡大するユダヤ人入植地

5 占領を支えるシステム――合法化された追放と破壊

6 オスロ合意再考

7 形骸化するパレスチナ自治政府

8 10・7以前のガザ地区と「天井のない監獄」



第三章 分断されるイスラエル社会

1 右傾化と分断

2 汚職疑惑と司法制度改革で割れた市民

3 台頭する「宗教シオニズム」

4 ネタニヤフとシオニズム

5 ホロコーストと管理された「記憶」

6 「永遠の被害者」



おわりに

内容説明

二〇二三年一〇月七日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が六万人を超える未曽有の大惨事に至った。これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。二〇二四年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。

目次

第一章 ガザ戦闘の実像(従軍取材で見たガザ地区北部;10・7―襲撃されたイスラエル南部;ハマスの肖像 ほか)
第二章 占領と抵抗の記憶(土地の争い、ナショナリズムの衝突;悲劇の始まり―一九四八年を語る;ハイジャックの“女王”ライラ・ハリド―故郷ハイファとオレンジ ほか)
第三章 分断されるイスラエル社会(右傾化と分断;汚職疑惑と司法制度改革で割れた市民;台頭する「宗教シオニズム」 ほか)

著者等紹介

平野雄吾[ヒラノユウゴ]
1981年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。共同通信外信部記者。前橋、神戸、福島、仙台の各支社局、カイロ支局、特別報道室、外信部を経て、2020年8月から24年7月までエルサレム支局長。「入管収容施設の実態を明らかにする一連の報道」で2019年平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。初の単著『ルポ入管』(ちくま新書、2020)で城山三郎賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

26
24年までエルサレム特派員を務めた著者が、パレスチナの人々の故郷喪失と抵抗、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく1冊。日々の暮らしの中で見えたユダヤ人とアラブ人の目に見えない壁、従軍取材で見た襲撃された様子、ジャーナリストの扱い。紹介されている今イスラエル国内で起きているひとつひとつの重い現実はなかなか衝撃的で、近年の出来事は契機でしかなく、これまでの歴史の積み重ねの結果として起きていることだと改めて感じましたが、そうなる状況に至った経緯の根底にある意識は決して他人事ではないと感じました。2025/10/06

アメヲトコ

10
2025年9月刊。著者は24年まで共同通信のエルサレム支局長をつとめており、現地での取材をもとにイスラエルによるパレスチナでの蛮行をリポートしています。ホロコーストと米帝の支持を錦の御旗にした国際法無視のジェノサイドは卑劣極まりますが、とりわけおぞましいのはAIを活用した「ハマス」の判定と爆撃で、誤判定(1割ほどとのこと)と無関係の民間人の巻き込みを一切顧慮しないその作戦には背筋が寒くなるものがあります。2025/11/03

お抹茶

5
パレスチナ人とユダヤ人の双方の被害者や遺族を取材。イスラエル社会ではパレスチナ人への無関心は着実に広がり,言葉も目も交わさない「見えない壁」が存在。ハマスが組織的に病院を軍事利用しているとイスラエル軍は主張し,十分な証拠なく医療機関を攻撃して治療を困難にする。パレスチナ自治政府は汚職や権力濫用で形骸化し,パレスチナ人はイスラエルの占領と自治政府にも抑圧される。第二次インティファーダでイスラエル社会は右傾化し,宗教ナショナリズムも強まり,ネタニヤフ政権という形で国家運営の中枢に入り込み,パレスチナ人を抑圧。2025/10/31

ふゆ

3
「被害者」であったはずのユダヤ人がなぜパレスチナでこれほどまでの加害者として君臨しているのか。なぜそんなことができるのか。パレスチナの現実の描写に、ひとつひとつ衝撃を受けた。あとがきで入管問題と重ねられているように、異質な弱者を周縁化し透明化するイスラエル社会の構造は、日本の社会にもいろいろと通じるところがある。遠い場所の話と割り切ってはいけないように思う。2025/09/22

rockwave1873

2
○中東の地政学的秩序はこの十数年、イスラエルとイランの間の勢力均衡により支えられてきたが、レバノンやシリアにイスラエルに対抗する勢力がいなくなった上、イラン自身が弱体化し、イスラエルは中東全域に軍事的な優位性を確立した○ここ100年間の中東の歴史は欧州から移住してきたユダヤ人が軍事力で周辺国家にイスラエルという国家を認めさせてきた歴史○米イスラエルが進める『平和』は排除と抑止により成立しており、排除される側のパレスチナ人はイスラエルへの憎しみに満ち、ハマスが壊滅しても、新たな抵抗勢力が現れ抵抗運動は続く2025/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22818455
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品