ちくま新書<br> ヨーロッパ近世史

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ちくま新書
ヨーロッパ近世史

  • 岩井 淳【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076373
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0222

出版社内容情報

ヨーロッパ史において「近世」とはいかなる時代か。宗教改革からフランス革命にかけてのこの時期は、ときに「近代」の準備段階とみなされ、ときに「長い中世」の一部とされてきた。だが近年、複合国家論などが提唱されるなかで、中世とも近代とも異なる独自の時代として近世を位置づける動きが広がっている。では、その独自性とは何か。近世を多様な地域が複雑に絡み合う歴史的空間と捉え、人やモノのグローバルな移動に注目することで、これまで教科書などでは十分に語られてこなかったその複雑なうねりをダイナミックに描き出す。

内容説明

ヨーロッパ史において「近世」とはいかなる時代か。宗教改革からフランス革命にかけてのこの時期は、ときに「近代」の準備段階とみなされ、ときに「長い中世」の一部とされてきた。だが近年、複合国家論などが提唱されるなかで、中世とも近代とも異なる独自の時代として近世を位置づける動きが広がっている。では、その独自性とは何か。近世を多様な地域が複雑に絡み合う歴史的空間と捉え、人やモノのグローバルな移動に注目することで、これまで教科書などでは十分に語られてこなかったその複雑なうねりをダイナミックに描き出す。

目次

ヨーロッパ近世の二つの顔―主権国家と複合国家
第1部 ヨーロッパ近世の構成要素(宗教と複合国家;経済と地域社会 ほか)
第2部 ヨーロッパ大陸の複合君主政国家(神聖ローマ帝国と地域―複合国家としての帝国;スペインの国家と地域―カスティーリャとアラゴン ほか)
第3部 オランダとイギリスの複合国家(オランダの国家と地域―ネーデルラントの南部と北部;一六世紀イギリスの複合国家と地域―イングランドとウェールズ ほか)
第4部 複合国家の変質と存続(宗教的亡命者と複合国家の思想;商業・貿易とイギリス産業革命 ほか)
比較と展望のヨーロッパ近世史

著者等紹介

岩井淳[イワイジュン]
1956年、岐阜県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)。静岡大学人文社会科学部教授などをつとめる。静岡大学名誉教授。専門はイギリス近世・近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

64
イギリス近世史の専門家が、その研究の中でたどり着いた「複合国家」という概念をヨーロッパ全体に適応して論じた近世史。そこにあるのは中世=封建社会→近世(ウェストファリア条約以降)=主権国家→近代=国民国家といった教科書的歴史観に疑義を唱え、近世史を位置づけ直そうとする意図で、この問題意識は重要と思った。またイギリス革命期の概説としては出色で、特にスコットランドやアイルランドをきちんと位置づけてあり、大変参考になった。ただし他の部分については、参考文献の狭さを含めやや荒さを感じ、いくつか疑問点もあった。2025/03/31

よっち

33
ヨーロッパの宗教改革からフランス革命にいたる時代は、なぜ中世でもなければ近代でもないのか。宗教、経済、帝国、戦争という4つの観点からその実像に迫る1冊。主権国家と複合国家という観点から近世ヨーロッパを捉え直していて、宗教改革、重商主義、君主や会社組織による植民地建設といった構成要素。複合国家としての神聖ローマ帝国や、スペイン、フランス、オーストリアやプロイセンに見る国と地域、オランダとイギリスの複合国家、複合国家の変質と存続など、その枠組みとして見てみるといろいろ見えてくることがあって興味深かったですね。2024/10/06

サアベドラ

31
近代の前段階としてではない、近世それ自体の特色は「複合国家」と社会的「紐帯」であるとし、それらの視点から近世ヨーロッパ史をまとめた新書。2024年刊。著者の専門はイギリス近世・近代史。前者はいわゆる礫岩国家のことで、後者は社団をより広く適用した述語。従来言われてきた主権国家の形成はイングランドとフランス北部など限定的であり、ウェストファリア条約も主権国家体制の完成とは言えないとする。言わんとすることは分かるが、他評者も指摘する通り2つのキーワードの扱いが大雑把で専門以外のパートで牽強附会に見えるのが難点。2024/12/28

さとうしん

16
複合国家論(あるいは複合君主政論)から見るヨーロッパ近世史。従来中央集権敵性格が強いとされてきたスペインやフランスも実は複合国家としての性質を備えていたこと、複合国家が王権や議会を統合の紐帯とし、その過程で各国でユダヤ人やカトリック教徒などの異分子を排除してきたこと、アメリカ合衆国も州を単位とした複合国家であるといった指摘が面白い。そして各国とも複合国家としての性質を現在も引き継いでおり、それがEUをめぐる問題など現在の欧州地域の問題にも影響しているのである。2024/08/12

MUNEKAZ

12
主権国家をゴールに置くような近代への過渡期としてヨーロッパ近世を見るのではなく、近世の独自性に注目してその特徴を描く。そのキモは「複合国家」なのだが、これが何ともピンと来ず、とくに前半は他書からは引用が多く、結局著者の考える「複合国家」とは何なのか、融通無碍に何でも当てはまるのではと疑問に思ったり。ただ専門のイギリス革命のパートは流石になかなか面白く、勉強になることも多い。教科書的な単線の説明では無い歴史像を示そうとして、その実は著者のフレームに合う見解を紹介しているだけのような気もする一冊かな。2025/03/10

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