出版社内容情報
イエ、家族、夫婦、Home・・・・・・。様々な呼び方をされるそれらをめぐる錯綜する議論を追うことで、これまで語られなかった近代日本の一面に光をあてる。
内容説明
イエ、家族、ホーム、ファミリーなど、多くの名が生まれた理由は、その言葉を用いないと表現できない現象や思いがあったためだ。「家庭」には、リベラル、保守、それぞれの理想が託されてきたが、一方でその理想と現実には様々な乖離があった。明治から昭和、平成、現代まで、それらをめぐる錯綜した議論をときほぐしていくことで、近現代日本の新たな一面に光をあてる。
目次
序章 イデオロギーとしての「家庭」
第1章 「家庭」の誕生―「ホーム」の啓蒙
第2章 サラリーマンと主婦―「家庭」と国家統制
第3章 「明るい民主的な家庭」の困難―「家」から「家庭」へ
第4章 企業・団地・マイホーム―一億総中流と「家庭」
第5章 理念と実態の乖離―むき出しになる「家庭」
終章 「家庭」を超えて
著者等紹介
本多真隆[ホンダマサタカ]
1986年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、早稲田大学人間科学学術院助手、明星大学人文学部助教、准教授を経て、立教大学社会学部准教授。専門は家族社会学、歴史社会学。主な業績に、『家族情緒の歴史社会学―「家」と「近代家族」のはざまを読む』(晃洋書房、2018年、日本家族社会学会賞第2回奨励著書賞)、「戦後日本家族と「子育ての連帯」―団地幼児教室における「民主的」運営への着目から」(『ソシオロゴス』第44号、2020年、第12回「男女共同参画・少子化関連研究活動の支援に関する顕彰事業」奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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