出版社内容情報
しのぎを削る商品開発、市場開拓、価格競争。生論争・ドライ戦争など、大ヒットの舞台裏。発祥から現在までの発展史を一望して見えた世界一のうまさの秘訣とは。
内容説明
西のアサヒ、東のサッポロと言われた理由とは。キリンはなぜ独立を保てたのか。サントリーはどのようにビール市場に参入したのか。バブル期にドライはなぜ売れたのか。20世紀末の日本を席巻した「ドライ戦争」とは、どのようなものだったのか。そもそもラガーとエールの違いとは。麦芽の割合で何が変わる?世界一うまいと絶賛される日本のビール。商品開発、市場開拓、価格など、熾烈な競争の背後にある発展史を一望して見えてきた秘訣とは。
目次
第1章 日本「麦酒」事始め
第2章 大手四社の戦後
第3章 独自の方向性で、各社に人気商品誕生
第4章 ビール市場の転換点
第5章 量を追う時代の終焉
第6章 ビールのこれから
著者等紹介
永井隆[ナガイタカシ]
1958年群馬県生まれ。明治大学経営学部卒。東京タイムズ記者を経て、フリージャーナリスト。企業、組織と人、最新の技術から教育問題まで、幅広く取材・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テト
26
何気なく食卓を賑わすビールに、こんなにも様々な歴史的な変遷があり、親たちが飲んでいたビールの銘柄にまで当時の世相が反映されていたことに、ノスタルジックを感じた。エールかラガーか、仕込み手法などでどんな味の違いがあったのか、試してみたくなった。一方、ビール会社の栄枯盛衰は激しく、研究や調査の輝きや、人情話もあり、そこに生きた人々の人間性がとても興味深かった。2023/09/21
ムカルナス
14
タイトルからしてビールの製造方法や味について書かれているのかと思ったが業界の歴史の話だった。とは言っても生ビールの誕生からスーパードライの登場によるドライ戦争、発泡酒、第三のビールと変遷していくなかでビールの製造方法や特徴についての説明はあるので勉強にもなり面白かった。タイトルはキャッチコピーみたいなもので世界一うまいという根拠はない。醸造技術は高いらしいが世界標準からするとガラパゴス化してるような気もする。2023/09/17
ケー
11
永井さんの本は多分何冊か読んでいると思うけれど、一番通史的な内容。戦前〜昭和中期くらいまでは教科書的な書き方だけれど、ご自身が実際に体験されているところから筆が乗っているというか、読んでてとても臨場感がある。巻末の商品一覧も資料として貴重。2023/12/04
くまくま
9
内容としてはキリン、アサヒ、サッポロ、サントリーの4大メーカーを中心とした日本のビール史ということで、自分は完全にタイトルに惹かれ、もっと一般的なビールの親しまれ方なども知れるものだと勘違いして買ってしまったのでやってしまった感を覚えてしまった。内容的には面白いので素直に「日本ビール史」あたりのタイトルにしてほしかった。2023/08/21
hirayama46
6
はじめての永井隆。タイトルから想像していたものとはちょっと違って、どのような理由で日本のビールが美味しいか、という話ではなく、日本の大手ビールメーカーの企業努力を書いたものになっています。興味のある話も散見されるのですが、「昔は良かった」的なものをいかにも美談として紹介している部分もあり、あまり楽しい読書とは言えませんでした。これで何らかの姿勢を学ぶのも考えものだと思うけれど、そういう価値観があってもいいのでしょうね。2023/11/07
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