ちくま新書<br> 思想史講義―明治篇〈2〉

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ちくま新書
思想史講義―明治篇〈2〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 339p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075413
  • NDC分類 309.021
  • Cコード C0210

出版社内容情報

文明化推進と国体の確立を目指した明治日本は、大日本帝国憲法施行後にどう変わったか。明治後期の知的世界を多角的・実証的に描き出し、明治時代像を刷新する。

 ひとつの時代が終わり、新たな時代が幕を開けつつあった明治二〇年頃の日本。その中心にあったのは立憲政治の開始。それはいまからは想像しづらいほどの大事件だった。大日本帝国憲法に始まる、超然主義、民力休養、教育勅語など立憲政治の役者から、平民主義、国民主義、国粋主義など様々な新時代の「主義」、世紀転換期に意味が大きく変わった批評や宗教、日清・日露戦争後の日韓合邦論、東西文明論、そして明治末年の「新しい女」まで、当時の言葉から思想史を豊かに紡ぎ出す。

内容説明

ひとつの時代が終わり、新たな時代が幕を開けつつあった明治二〇年頃の日本。その中心にあったのは立憲政治の開始。それはいまからは想像しづらいほどの大事件だった。大日本帝国憲法に始まる、超然主義、民力休養、教育勅語など立憲政治の役者から、平民主義、国民主義、国粋主義など様々な新時代の「主義」、世紀転換期に意味が大きく変わった批評や宗教、日清・日露戦争後の日韓合邦論、東西文明論、そして明治末年の「新しい女」まで、当時の言葉から思想史を豊かに紡ぎ出す。

目次

大日本帝国憲法
教育勅語
超然主義
民力休養
平民主義
国民主義
国粋主義
日本主義と個人主義
批評
宗教
南北朝正閏論
新しい女
興亜
日韓合邦論
東西文明論
旧外交

著者等紹介

山口輝臣[ヤマグチテルオミ]
1970年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院博士課程修了。専門は日本近代史

福家崇洋[フケタカヒロ]
1977年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専門は近現代日本の社会運動史、思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バルジ

2
〇〇史講義シリーズの中でも抜群の読み応えのある一冊。各講によって「明治」に留まらない射程の長い論も展開される。「西洋」という異質の枠組みを受容した日本が苦闘した歴史が本書では存分に味わえる。教育勅語の普遍性や興亜と脱亜、東西文明調和論の各講は時折世間を賑わす現代的な課題を含む。また執筆者も大御所から若手まで幅広くその世代の広さも魅力の1つである。2023/11/23

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