ちくま新書<br> ルポ 大学崩壊

個数:
電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
ルポ 大学崩壊

  • 田中 圭太郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 筑摩書房(2023/02発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 18pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月30日 23時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 282p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075390
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C0237

出版社内容情報

教職員に罵声を浴びせて退職強要。寮に住む学生45人を提訴。突然の総長解任。パワハラ捏造。全国の大学で起きた信じ難い事件を取材し、大学崩壊の背景を探る。

 教職員に罵声を浴びせて退職強要。寮に住む学生ら四五人を提訴。突然の総長解任。パワハラの捏造。ここ一〇年ほど、日本全国の大学で、耳を疑うような事件が頻発している。こうした事件の取材を始めた著者のもとには、全国の大学教員や学生から、悲鳴にも似た訴えが続々と寄せられるようになった。二〇〇〇年代以降に行われた国立大学の法人化や国の法改正により、政財界や大学経営者の権力が強化され、教職員や学生の立場は弱くなり続けている。疲弊する現場の声を集め、大学崩壊の背景を探る。

内容説明

教職員に罵声を浴びせて退職強要。寮に住む学生ら四五人を提訴。突然の総長解任。パワハラの捏造。ここ一〇年ほど、日本全国の大学で、耳を疑うような事件が頻発している。こうした事件の取材を始めた著者のもとには、全国の大学教員や学生から、悲鳴にも似た訴えが続々と寄せられるようになった。二〇〇〇年代以降に行われた国立大学の法人化や国の法改正により、政財界や大学経営者の権力が強化され、教職員や学生の立場は弱くなり続けている。疲弊する現場の声を集め、大学崩壊の背景を探る。

目次

第1章 破壊される国公立大学(崩れ落ちた京都大学の「自由」と「自治」;北海道大学総長「理由なき解任」の謎 ほか)
第2章 私物化される私立大学(「教育より収入」変質した山梨学院大学;留学生の不適切入試の疑いで混乱する札幌国際大学 ほか)
第3章 ハラスメントが止まらない(「まるで拷問」追手門学院の退職強要研修;パワハラに甘い山形大学の混乱 ほか)
第4章 大学は雇用破壊の最先端(「学部再編失敗で大量リストラ」奈良学園大学の暴挙;視覚障害がある准教授を教員から外した岡山短大 ほか)
第5章 大学に巣食う天下り(文科省職員の「現役出向」と「天下り」;文科省事務次官の「天下り」と大学 ほか)

著者等紹介

田中圭太郎[タナカケイタロウ]
1973年生まれ、大分県出身。ジャーナリスト、ライター。1997年、早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒。大分放送を経て2016年からフリーランスとして独立。雑誌やWebメディアで大学の雇用崩壊、ガバナンス問題、アカハラ・パワハラなどの原稿を多数執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

121
私は、小泉・安倍・菅政権に言いたいことはいっぱいあるが、最大の怒りは、彼らの「学問・学者に対するリスペクトの欠如」である。本書でルポされている大学自治の崩壊、学長選挙の闇、トップの独裁化、ハラスメントの横行、研究者の雇用破壊等は、国立大学法人化とそれに続く学校教育法等の改正に伴って想定外に生起した副作用ではない。一連の教育改革を通じて為政者たちが目指した方向での必然の帰結が、この大学崩壊である。コロナ禍の外出自粛で、「本を読もう」ではなく、トラベルやイートと叫ぶ反知性主義の政権が齎した大学崩壊である。2023/08/27

アキ

107
日本大学の不正の報道はニュースで知っていたが、全国の大学でこれだけの理不尽な問題が起こっているとは知らなかった。大学の「独裁化」と「私物化」が進んだ現状の始まりは、2004年の国立大学法人化であった。それ以降学長の権限が強化され、大学は文科省から国立大学への現役出向により運営費交付金を確保しようとし、汚職事件も起きている。大学に入学する人口が減少しているにもかかわらず、この50年間で私立大学は倍増したことによる2018年問題で非常勤講師の雇い止めも後を立たない。ハラスメントの起こりやすい環境も問題である。2023/03/12

kaoru

69
学問の自由が確保されるべき大学で近年進む自治の崩壊の実態。国立大学法人化と学校教育法の改正以来、国公立大で進む独裁化、私立大の私物化などの事例が多数紹介される。ガバナンスの強化による筑波大や大分大での軍事研究への応募と採択。大量の雇止めや様々なハラスメント。教職員の雇用を不安定にし、彼らの意欲をそぎ、ひいては知の衰退を招くような事案ばかりだ。小泉・安倍政権以来続く国家統制の強化に大学関係者は憂慮しているだろう。利潤追求が至上とされる現代において反知性主義めいた動きがこれ以上進まないことを願う。2023/11/17

ENTER

17
#ルポ大学崩壊 中立的とは思えない記事も散見されるが、文部科学省と大学のマネジメント力が極めて乏しいことがわかる記事であった。2023/02/25

そうたそ

13
★★★☆☆ 一つや二つというレベルではなく、全国の数々の大学で起こっている問題に唖然とするばかりだった。大学も一つの企業だと考えれば、普通では考えられないようなことが起こっている。企業努力のようなものも見受けられず、ただただ大学が大学であるが故の慢心のようなものが感じられるばかり。"大学全入時代"と言われる現代だからこそ、意識改革が必要だろうが、世の中の大学の多くは時代に逆行しているような気がしてならない。2023/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20582757
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。