ちくま新書<br> 世界哲学史〈8〉現代 グローバル時代の知

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世界哲学史〈8〉現代 グローバル時代の知

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072986
  • NDC分類 102
  • Cコード C0210

出版社内容情報

西洋現代哲学、ポストモダン思想から、イスラーム、中国、日本、アフリカなど世界各地の現代哲学までを渉猟し、現代文明の危機を打開する哲学の可能性を探る。

内容説明

西洋の近代哲学の礎石だったはずの理性が戦争や分断をもたらした二〇世紀。そしていま、新たな全体主義化と分断の危機が世界に迫っている。危機を乗り越えるには、理性が他者として周辺化してきたものは何か、人間中心主義的な理解が抑圧してきた生とは何かを世界哲学によって問いなおし、人間を再定義しなければならない。西洋の現代哲学やポストモダン哲学、ジェンダー思想や批評、そしてイスラーム、中国、日本、アフリカなどの哲学を一望し、グローバル時代の知を追究する。

目次

第1章 分析哲学の興亡
第2章 ヨーロッパの自意識と不安
第3章 ポストモダン、あるいはポスト構造主義の論理と倫理
第4章 フェミニズムの思想と「女」をめぐる政治
第5章 哲学と批評
第6章 現代イスラーム哲学
第7章 中国の現代哲学
第8章 日本哲学の連続性
第9章 アジアの中の日本
第10章 現代のアフリカ哲学
終章 世界哲学史の展望

著者等紹介

伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。スタンフォード大学大学院哲学科修士課程修了。専門は分析哲学、アメリカ哲学

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は西洋中世哲学、倫理学

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。専門は中国哲学、比較思想史

納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

28
最後の巻では全体主義化と世界の分断に向かわないようにするにはどうすればよいのか、というのが世界哲学への問いとのことである(015頁)。クワイン(1908-2000)は「分析性とは何か」で、分析性の意義の核心に「道義性」があると喝破。分析/総合の区分自体が、明瞭な区分でないという(034-5頁)。ベンヤミンのアウラの消滅(061頁~)。ハーバーマスもデリダと同様、中国で講演。自説、人権やグローバル化、デモクラシーなどホットイシューを語ったようだ(202頁)。2021/05/23

nbhd

14
フェミニズムの項目だけ読み直してみた。「ジェンダーって、わかるようで、結局よくわかんないよね」ってのがテーマだ。何となく掴みとれたのは「セックスは常にすでにジェンダーである」というバトラーの言葉。こう解説されている→「『その間に差異がある女たちとはそもそも誰なのか』という問いに対する包括的で決定的な答えを不可能にするものとしてジェンダーを考えることで、バトラーは女たちをさらに新しい差異へ、それどころかいまだ知られていない未来のかたちへと、開いておこうとするのだ」2021/04/13

さえきかずひこ

14
あらゆる時代と場所に日々の暮らしを超えた普遍や超越を求める"世界哲学"的思索があるとし続刊してきたシリーズの最終巻。どの著者も巧みな整理とそこここにエッジの効いた文を潜り込ませてくるが、第6章の中田孝「現代イスラーム哲学」がきわめて硬質であり、かつ深い最も読みごたえのある内容。イスラーム哲学が西洋列強による植民地化のあと変質したことを指摘し翻訳の不可能性について論じたあと、あくまでも日本文化としての現代イスラーム哲学についてのみ書くとする筆者の厳しい執筆への姿勢に彼のムスリムとしての在り方が垣間見られた。2020/10/09

Bartleby

12
現代編。中田考や千葉雅也も論考を寄せている。本巻でも示唆されているとおり、やはり日本に哲学はない、のかもしれない。アフリカ哲学を紹介する論考がもっとも印象に残る。アフリカと哲学を結びつけることで、欧米が、そして私たちがいかにアフリカ的なるものを下に見ているかがわかる。欧米におけるユダヤ人問題はまだ問題の圏内にあるだけまし。根本的に何かが奪われている。現代の哲学、世界哲学というものは政治哲学たらざるをえない。というか哲学そのものが政治と不即不離の関係にあるということを痛感させられた。2023/08/14

masabi

11
【概要】西洋のみならず各地の現代哲学の動向を解説する。【感想】ようやく最終巻現代編に到達した。西洋哲学の自己批判だけでなく、ポストモダン・フェミニズム・アフリカ哲学など西洋哲学それ自体に孕む問題を提起する論考が収録される。日本に限らず非西洋では、西洋哲学を受容しながらも自国の知的伝統と照らしてそれが哲学かを自問し、新たな知を生み出そうとする。現代イスラーム哲学やアフリカ哲学はこういう機会がないと手に取らなかっただろうので、読んでよかった。特に前者は翻訳不可能性を強く強調する。2024/02/21

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