出版社内容情報
西洋現代哲学、ポストモダン思想から、イスラーム、中国、日本、アフリカなど世界各地の現代哲学までを渉猟し、現代文明の危機を打開する哲学の可能性を探る。
内容説明
西洋の近代哲学の礎石だったはずの理性が戦争や分断をもたらした二〇世紀。そしていま、新たな全体主義化と分断の危機が世界に迫っている。危機を乗り越えるには、理性が他者として周辺化してきたものは何か、人間中心主義的な理解が抑圧してきた生とは何かを世界哲学によって問いなおし、人間を再定義しなければならない。西洋の現代哲学やポストモダン哲学、ジェンダー思想や批評、そしてイスラーム、中国、日本、アフリカなどの哲学を一望し、グローバル時代の知を追究する。
目次
第1章 分析哲学の興亡
第2章 ヨーロッパの自意識と不安
第3章 ポストモダン、あるいはポスト構造主義の論理と倫理
第4章 フェミニズムの思想と「女」をめぐる政治
第5章 哲学と批評
第6章 現代イスラーム哲学
第7章 中国の現代哲学
第8章 日本哲学の連続性
第9章 アジアの中の日本
第10章 現代のアフリカ哲学
終章 世界哲学史の展望
著者等紹介
伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。スタンフォード大学大学院哲学科修士課程修了。専門は分析哲学、アメリカ哲学
山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は西洋中世哲学、倫理学
中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。専門は中国哲学、比較思想史
納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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