ちくま新書<br> 世界哲学史〈6〉―近代〈1〉啓蒙と人間感情論

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ちくま新書
世界哲学史〈6〉―近代〈1〉啓蒙と人間感情論

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072962
  • NDC分類 102
  • Cコード C0210

出版社内容情報

啓蒙運動が人間性の復活という目標をもっていたことを、東西の思想の具体例とその交流の歴史から浮き彫りにしつつ、一八世紀の東西の感情論へのまなざしを探る。

内容説明

西洋における啓蒙主義は、基本的に科学的合理性への信頼を下敷きにしていたものの、同時に、理性に対する過度の信頼によって生じる人間性の軽視を問題視していた。啓蒙の光と影、理性と感情の問題を明らかにしつつ、「光」としての啓蒙運動が、人間性の復活という目標をもっていたこと、そしてそれがアメリカ、さらに東洋へと伝わって感情論を軸にした人間論に強い共鳴現象を起こしたことを、主に一八世紀を舞台とする東西の思想の具体例とその交流の歴史から浮き彫りにする。

目次

第1章 啓蒙の光と影
第2章 道徳感情論
第3章 社会契約というロジック
第4章 啓蒙から革命へ
第5章 啓蒙と宗教
第6章 植民地独立思想
第7章 批判哲学の企て
第8章 イスラームの啓蒙思想
第9章 中国における感情の哲学
第10章 江戸時代の「情」の思想

著者等紹介

伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。京都大学名誉教授

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学教授

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学教授

納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

33
啓蒙とは蒙を啓(ひら)くこと。俗論の誤りを正すという意味で2Cから使われ、日本では15C頃の文献に現れるという(015頁)。つまり、別のところで解明されてもいるが、啓蒙とは、人間が自ら招いた未成年状態(他者の指導不可欠)から脱け出すことである(185頁)。人間には良心という正義と美徳についての生得的な原理が備わっている。知るのは感情(028頁)。道徳感情とは、道徳的な是認、否認、称賛、非難の感情(048頁)。2021/05/23

Bartleby

14
理性vs感情の巻。啓蒙の時代だからといって理性が称揚されたわけでもないらしい。また、その文脈で登場する革命思想や社会契約論にしても、神の取り扱いは人それぞれ。ニュートンは意外にも神寄り。自然現象を知ること即神の業を知ることというロジックはまあ容易に成り立つ。カントが革命期に、当時は遅れているとされていたドイツに現れ、純粋理性の限界を示し、理性過剰の時代を総括したという流れ。植民地独立思想の論考は勉強になった。ベンジャミン・フランクリン、興味深い。2023/08/02

さえきかずひこ

13
時代や場所を超えて真理や普遍を探究する営みを"世界哲学"と捉え論考していくシリーズの第6巻。18世紀を中心に論じられるが、第10章で高山が述べるように「「世界哲学史」という試みは西洋中心の見方からの脱却の途上にある」(P.259)。そんな中で本書のカント哲学→イスラーム啓蒙思想→中国の儒教哲学→江戸期の情の思想(第7〜10章)と西から東へと論題が遷移していく過程がとても面白かった。理性による啓蒙と感情にもとづく行動規範の指し示す先はひとがいかに善く生きるかという倫理の問題であり本シリーズの究極的な主題だ。2020/12/26

鵐窟庵

11
第六巻。シリーズのクライマックスとして、啓蒙と革命を書いている。ヒュームの懐疑論やアメリカのプラグマティズムが引き合いに出され、理性一辺倒の時代から理性を反省する時代になった。同時に、ニュートンとライプニッツの主意主義と主知主義といった対立が、哲学の永遠のテーマである実在論vs観念論を再演してみせるようであり、両者が先に優先権を争った微分法積分法が二人の表記法が異なる(x‘,x“かdx/dfか)という点に両者の思考法の違いが現れている。(例えば工学vs理学など)全体的に議論が大変な分より時間がかかった。2020/07/10

記憶喪失した男

10
哲学としてよく扱われる十八世紀周辺の時代を扱っているので、よくある解説になってしまうのではないかと思っていたが、従来とはちがうさまざまな切り口でこの時代の哲学を扱っている。とても興味深かった。期待していたような内容だった。2020/08/03

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